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~BCPにおけるシステム管理上の取り組み~

システム管理のつぼ(2017年5月号)

システム設計部 松崎 元昭

近年、企業の事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)の策定と取り組みの重要性が注目されています。BCPというと、大災害が発生した時の事業継続性のことが真っ先に連想されると思います。それに対し企業内ITに関して言えば、災害以外にも様々な要因でシステム停止などにより業務に影響を与える可能性を内包しています。今やコンピュータシステム(以下「システム」)は業務になくてはならない存在となり、継続的に利用できることの重要性がますます高まっています。

システムにおいて想定されるリスクは、地震などの天変地異、火災といった物理的破壊によるものや、サイバー攻撃、操作ミスによるデータ破壊、容量オーバーなどによるシステム停止などといった人的要因によるものなど様々なもの があります。多くの企業では、これらのリスクに対してシステムの可用性を高めるため、必要に応じて二重化やセキュリティ強化などといった、止まらないシステムを目指した対策を取っていると思います。ただ、リスクの数だけ対策があるとも言われるように、リスクを想定し始めるといくら予算があっても足りません。

BCPにおいては、システムが止まった状態をスタート地点に、いかに素早く回復するかを計画することも非常に重要です。そのために、想定される「止まった状態」から、それぞれどのように回復するか、そのためにどのような備えが必要かということを考慮してシステム管理を行ってゆく必要があります。極論をいえば、事業を継続するために最低限必要な要素は、システムが扱う情報と、情報を処理する装置です。それぞれ次のような準備が必要ですが、大きなコス トをかけず普段の運用管理に組み込むことができ、なおかつ効果的です。

  • 情報(データ):恒常的にバックアップを取り失われないように保管する (バックアップとリストア)
  • 装置:予備機の準備、または最新の構成内容や設定内容を記録・保存する (構成管理)

また、事業再開に向けてこれらの材料をもとに回復手順を整備すること、またできれば定期的に訓練を実施するとよいでしょう。

今回は特に「バックアップとリストア」「構成管理」に注目しました。これまでに本メールマガジンで取り扱ったものの中にもBCPにおいて有用なものがありますので、バックナンバーもご覧ください。BCPの整備や見直しに役立てていただければ幸いです。

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