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ダッシュボードで情報を見える化[Grafana]

今月の気になるオープンソース情報(2018年7月号)

OSS研究室 大野 公善

今回はダッシュボードを実装するためのソフトウェアであるGrafanaをご紹介します。

ダッシュボードとは、様々な方法で取得した情報をひとつの画面上にまとめて表示するためのツールのことです。自動車の運転席の前にダッシュボードがついていますが、ここには速度計や距離計等、運転に必要な情報を運転者が確認しやすいようにまとめられています。

コンピュータシステムのダッシュボードも同じで、ひとつまたは複数のコンピュータで取得した情報をひとつの画面上に視覚的にわかりやすく表示します。ダッシュボードを使用すると、管理者やオペレータはシステムの状況を把握しやすくなります。特に統計情報を収集するためのシステムや、監視システムではダッシュボードの活用が有効です。

Grafanaには次のような特徴があります。

様々なデータソースに対応

MySQL、PostgreSQL、Elasticsearch、CloudWatch、Zabbix等、様々なデータソースに対応しています。管理者やオペレータは、様々なシステムの状況を簡単に把握できるようになります。

容易なダッシュボード作成

ウェブブラウザから簡単にダッシュボードを作成することができます。
ダッシュボード上に配置するグラフは、マウスの操作で大きさを変更したり表示する場所を変更したりすることができます。

柔軟なアクセス制御

Grafanaのダッシュボードは、アクセス制御を設定することができます。
ダッシュボードに対して、読み込み専用ユーザ、設定情報を編集できるユーザ等を柔軟に設定することができます。また、グループ単位でのアクセス制御設定も行なうことができます。不要なアクセスを制限することができますので、安心してダッシュボードを運用することができます。

また、GrafanaはZabbixをより便利にするために利用することができます。
下記のように使用できます。

複数のZabbixの統計情報をまとめて表示

Grafanaは、複数のZabbixシステムの統計情報をデータソースとして扱うことができます。複数のZabbixで監視しているシステムの情報をひとつの画面で確認できるようになりますので、管理者やオペレータの負担を削減することができます。

Zabbixにログインすることなく統計情報を参照

Grafanaを利用すれば、Zabbixにはログインを許可していないユーザに特定の統計情報だけを公開することができます。Zabbixの特定の統計情報だけを参照できるダッシュボードを作成し、そのダッシュボードだけにアクセスを限定したユーザを作成します。

この機能を使うと、Zabbixの情報をより有効に活用できるようになります。

デージーネットでは、監視システムとしてZabbixを提案しています。
複数のZabbixが必要になるような大規模監視システムでは、Grafanaを利用することで、監視システムをより見やすく使いやすくできます。

Zabbixをより便利にするために、Grafanaを利用してみてはいかがでしょうか?

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