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システム管理におけるリスクとの付き合い方を考える

システム管理のつぼ(2019年2月号)

ソリューション開発部 川上 拓哉

システム管理を行う上では、様々なリスクがつきまといます。設定変更作業の際、エラーを発生させてしまい、システムを停止させてしまったり、想定していた動作とならないなどの運用上のリスクや、障害発生時に対処方法が分からず、障害を長引かせてしまうなどの保守上のリスク、挙げたら切りがありません。皆さんは、こういったリスクに備えることができているでしょうか。

当たり前ではありますが、リスクを考えずに管理を続けていると、不測の事態が発生した時に対処できなくなります。対処法が見つかっても、結果として多大な損害を被る可能性があります。また、リスクを意識し、把握していても、対策を後回しにしていては、意味がありません。システム障害は、管理者が準備する時間を待ってはくれませんよね。

運用作業そのものに付随するリスクや、実施する作業者のオペレーションによるリスクなど、当然のことながら対策の性質は、運用作業の性質などによって異なります。しかし、どんなリスクに対しても共通して重要な点があります。

デージーネットでは、以下の2点を意識して取り組んでいます。

  • 作業の事前(計画時)にリスクを洗い出しておく
  • リスクを認識した段階で対処する

リスクを洗い出し、作業に入る前に対処しておくことで、円滑で安全に作業をすることができます。また、不安が取り除かれた状態で作業に入ることができるので、気持ち的にも安定します。

また、リスクがあるタスクにできるだけ早く取り掛かり、準備をしておくことで、問題が発生しても影響を最小限にとどめることができます。

・・・とはいうものの、リスクを意識する、リスクを早く対処する、ということは重要と分かっていても、勇気がいることです。リスクはできるだけ避けて通りたいと思ってしまうものですが、システム管理者として、強い心を持ってリスクに挑戦していくことが大切だと考えています。

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