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働き方改革に合わせた運用の見直し

ソリューション開発部 勝山 遼

システム管理者は、大きなシステムでトラブルが発生した際に予期せぬ勤務時間外の対応や、休日対応が起こる場合があり、働き方改革の取り組みの支障になっています。

システム管理者の働き方の改善を行うためには、トラブル時の対応方針を見直す必要があります。最も重要なのは、システム復旧までの時間を見直すことです。

多くの場合には、システムの復旧時間を短縮するための夜間対応や休日対応が前提となっています。この前提を見直さない限り、システム管理者の働き方を変えることはできません。つまり、夜間や休日を使わずにシステムの復旧を早めることが大切です。まずは、許容できるシステムのダウンタイムを想定し直します。

そして次に、バックアップのポイントと方法の見直しを行います。バックアップを取得する際に確認するポイントは以下です。

  • バックアップを取得する頻度
    どれくらいの頻度で更新されるデータなのか、どれくらいのサイズのバックアップなのかを考えて、バックアップを取得する頻度を調節します。
  • バックアップを取得する範囲
    大切なデータのみバックアップを取得しておくと、データ以外の仕組みはすべて作り直さなければならず、復旧までに時間がかかることになってしまいます。可能であればシステム全体のバックアップを取得することが望ましいです。
  • バックアップを取得する場所
    データのバックアップを取得する場所がローカルのサーバでは、システムが壊れたときにバックアップデータを取り出すことができなくなってしまう可能性があるため意味がありません。そのため外のサーバにバックアップ取得するようにしておく必要があります。
  • リストア手順の確認
    バックアップからデータをリストアする方法を見直し、リストアにかかる時間ができるだけ短くなるように手順化しておきます。

こうしたバックアップ/リストアの見直しをしてもダウンタイムが長すぎる場合には、システムの冗長化など別の方法を検討する必要があります。例えば、HAクラスタ構成のシステムを構築すれば、障害が発生してもサービスの自動的な切り替わりが行われるため、ダウンタイムを最小に抑えることができます。

適切なバックアップを行ったり、システムを冗長化したりしておくことで、管理者は勤務時間外の対応や、休日対応を行わずにシステムを管理することが可能になります。働き方改善のために、障害発生時の対応方法を見直してみてはいかがでしょうか?

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