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監視システム〜Prometheus〜

OSS研究室 大野 公善

今回は、監視システムのPrometheusをご紹介いたします。

ネットワークやコンピュータシステムを正常に維持するためには、監視システムの導入が有効な手段となります。いろいろな監視ソフトウェアがリリースされていますが、監視ソフトウェアの特徴を捉えて、監視するシステムに適したものを選択することが重要です。

オープンソースの監視システムでは、Zabbix、Icinga2、Cacti等がよく使用されています。今回ご紹介するPrometheusもオープンソースの監視システムのひとつです。最初は音楽配信サイトのSoundCloudにより構築されたシステムですが、現在は多くの企業や組織で採用されています。Cloud Native Computing Foundationにも参加しており、クラウド環境でも多く利用されています。

Prometheusには下記のような特徴があります。

簡単に導入できます

Prometheusは複数のコンポーネントで構成されていますが、すべてのコンポーネントを簡単にインストールして起動することができます。ソフトウェアのパッケージをダウンロードして起動するだけで監視を開始することができます。コンテナで起動することも可能です。

監視対象が増減するシステムでも手放しで監視できます

サービス負荷に応じてサーバの数を増減させるようなシステムを運用する場合、サーバを増減する毎に監視システムの設定を行うのはシステム管理者に負荷がかかります。また、設定ミスで監視されていないサーバがあったというようなことも考えられます。こんな時にはPrometheusのサービス検知機能が便利です。Prometheusは、一定のルールに従ってサービスを自動的に検知し、監視対象として自動的に追加・削除することができます。サーバの増減があるようなシステムでも、手放しで監視を行うことができます。

監視対象の状況をひと目で確認できます

データの可視化を行うことができます。ダッシュボード作成ソフトウェアのGrafanaと連携して、Prometheusが取得したデータをグラフ表示することができます。GrafanaにはPrometheus専用のテンプレートが準備されていますので、簡単にPrometheus専用ダッシュボードを作成することができます。データをグラフ表示することで、システムの異常を発見したり、長期的な負荷の増減を把握したりすることができるようになり、安心してシステムを運用できるようになります。

システム管理者に必要なアラートだけを通知することができます

Prometheusがアラートを発行する場合、PrometheusコンポーネントのひとつであるAlertmanagerを使用します。Alertmanagerのアラート集約機能を使用すれば、システム管理者に届けたいアラートだけを届けることができるようになります。システム管理者が不要なアラートに悩まされることも少なくなります。

デージーネットの取り組み

デージーネットでは、オープンソースソフトウェアを使用した監視システム構築サービスを提供しています。これまでは、Zabbix、Cacti、Icinga2等を使用した監視システムを提案してきました。今後はPrometheusもラインナップに加え、より柔軟に最適な監視システムを提案して行きたいと思います。

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オープンソースの監視システムには、Zabbix、Icinga2、Cacti等がよく使用されていますが、Prometheusもオープンソースの監視システムの1つです。ここでは、監視システムのPrometheusについて紹介します。

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オープンソースの監視システムには、Zabbix、Icinga2、Cacti等がよく使用されていますが、Prometheusもオープンソースの監視システムのひとつです。Prometheusは、監視対象の数が多いシステムや動的に監視対象が変化するシステムに対応できる監視ソフトウェアとして知られています。本書は、Prometheusについて調査した内容をまとめたものです。

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