OpenStackを利用したプライベートクラウド導入支援コンサルティング
ソリューション開発部 丸吉 祐也
今回は、ソフトウェア開発企業様にOpenStackを導入するためのコンサルティング事例です。物理サーバやKVM上の仮想サーバで提供しているサービスについて、今後、新しく提供するサービスをOpenStackのプライベートクラウド上に仮想マシンを作っていきたいというご要望をいただきました。プライベートクラウドを作るにあたって、要件の整理と拡張性を考えたシステム構成、今後の構築ステップについてコンサルティングをおこないました。
お客様の課題
お客様からは以下の課題をいただきました。
- OpenStackによるプライベートクラウドの要件がまとまらない
- OpenStackにはコンポーネントが多くあり、利用ツールがわからない
- 自社でも操作、運用ができるために何を調べたらよいかわからない
この課題からデージーネットでは、どのようにOpenStackを構築していけばいいのか、構築のステップを提案いたしました。
コンサルティング内容
デージーネットは、以下のようにコンサルティングを行いました。
要望のヒアリング
まずは、実現したいことは何か、OpenStackを使ってどのようにサービスを展開するのかヒアリングを行いました。そして、直近で実現したいことと、長期的に実現したいことを整理をしました。運用面も考えてサービスの増強、サーバの増強も踏まえて構成を検討しました。
OpenStackだけでなく、他の選択肢も提案
ご要望を整理した結果、OpenStackではなくoVirtのほうが、要望にマッチすることわかりました。そのため、oVirtについても説明を行いました。お客様とも議論を重ねた結果、今後のサービス展開を踏まえてOpenStackでチャレンジをすることが決定しました。
OpenStackの機能の整理
OpenStackには、数多くのコンポーネントがあり、お客様のご要望を実現するためにOpenStackのどのコンポーネントを利用するのか整理しました。コンポーネントのリストアップと機能の整理をおこない、どれを利用するのか決めていきました。
検証および構築ステップの提案
一度にすべての機能を盛り込むと、完成までに時間がかかるためいくつかのステップを分けて検証と構築の提案をおこないました。まずは第一に、既存のサービスが提供できるようにOpenStack上で仮想マシンが動くところまでの構築をし、次に、OpenStack固有の監視やオーケストレーションツール、データベースサービスなど付加価値となるサービスを組み上げるステップを提案しました。
コンサルティング導入後の結果
コンサルティングの結果、今後構築するシステムの要件が整理されてハードウェア構成が決定しました。また最終ゴールに向けて、直近でくみ上げるシステムの構成とその後のステップが明確になりました。
関連ページ
OpenStackを利用したプライベートクラウド導入支援コンサルティング
デージーネットからのお知らせ
【Webセミナー】自社の運用に合わせたツールがわかる!OSSの監視ツール比較セミナーを無料で開催いたします。
ご好評でした、OSSの監視ツール比較セミナーが帰ってきました!監視ツールとしてよく利用されている「Zabbix」以外にも「Icinga2」や「Cacti」、「Prometheus」など、他のOSS監視ツールが適しているケースをご紹介します。
- 日程:2021年2月19日(金)
- 時間:15:00 〜 16:00(ログイン可能時間14:50 〜)
- 定員:50名
お申込みはまだ間に合います!ぜひこの機会にご参加ください。
お申し込みフォーム↓↓
https://www.designet.co.jp/seminar/seminar.php?seminar_id=51
ニューノーマル時代に対応!テレワーク推進を加速する『Apache Guacamole(アパッチ ワカモレ)』の日本語マニュアルを2月17日に無償公開
https://www.designet.co.jp/info/?id=422
無料資料ダウンロードの【Jitsi調査報告書 1.01版】に録画機能を追加しました。
Jitsiはオープンソースのビデオ会議システムです。リモートワークなどで、離れた場所にいるメンバーとの会議などに活用できます。自組織専用のシステムを構築できるため、安心して使えるビデオ会議システムを提供することができます。また、Jibriという録画ができるコンポーネントと連携して会議の録画も行うことができます。本書は、Jitsiについて調査した内容をまとめたものです。
https://www.designet.co.jp/download/#remotework
メールサーバの安全性を無料でチェックできるサイトを公開しています。
メールセキュリティへの関心が高まる中、メールセキュリティのチェック項目を整理して、誰でも簡単にチェックできるツールはありませんでした。本サイトでは、メールアドレスを入力するだけで、メールサーバのセキュリティを無料でチェックできます。