メールマガジン

DHCPサーバの管理用Web UI〜KeaKeeper〜

経営企画室 OSS企画チーム 恒川 稜平

今回は、先月号で紹介したOSSのDHCPサーバ「Kea」の管理をより簡単・便利にする、デージーネットが開発したオープンソースソフトウェア「KeaKeeper」についてご紹介します。

KeaKeeperとは

KeaKeeperとは、Keaの運用・管理をより効率的に行うためのWebベースの管理用インタフェースで、デージーネットが開発したOSSです。Kea単体ではコマンドラインでの操作のみとなり、標準機能としてGUIベースで操作できるものが設定されておりません。KeaKeeperは、Keaと連携して、GUIベースで設定やリース情報の確認、操作ができるように開発されています。

Web UIによる直感的な操作

KeaKeeperは、Keaの設定変更やリース情報の確認などをWebブラウザ上で簡単に操作できるGUIを提供しています。コマンドラインでの操作やJSONファイル編集が苦手な方でも安心して扱えるようになります。

多彩な管理機能

Keaの運用に必要となる以下のような基本的な操作を、KeaKeeperを利用して管理することができます。

  • サブネットの追加・編集
    • IPv4とIPv6のサブネットの追加・編集設定
    • 貸出IPアドレスの範囲設定
    • DHCPオプション設定
  • リース情報の一覧表示
    • リース情報をデータベースで管理する場合の、リース情報の検索
  • 設定の適用状況の確認
    • 設定情報の適用をGUIベースで実施
    • 設定適用ボタンを押すことで無停止で設定の適用が可能
  • ユーザ管理機能(認証付きUI)
    • ユーザ情報はデータベースに保存
    • ログインしたユーザが自身でパスワードを変更可能

今後の動向

長い間、DHCPサーバのソフトウェアとしてはISC DHCPが主流となっていましたが、近々リリース予定のRed Hat Enterprise Linux10からは、Keaが主流になってくることが予想されます。現在はまだISC DHCPも多く利用されていますが、設定の変更やサブネットの追加などをサービス無停止で行えるKeaに変更する流れも、今後増加することが見込まれます。そのため、KeaKeeperのような管理GUIを利用して、DHCPサーバを効率よく管理する必要性は高まってくると考えられます。

デージーネットでは

デージーネットでは、KeaKeeperを含めたKea DHCPサーバの構築・導入支援を行っています。「現在のISC DHCPからの移行を考えている」「Web UIで簡単に管理したい」といったお客様に対し、最適な構成提案から構築・導入、運用サポートまで一貫して対応しています。

また、KeaKeeperについての導入費用やカスタマイズのご相談も随時承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください。

関連ページ

KeaKeeperマニュアルページ

マニュアル(KeaKeeper)

KeaKeeperは、DHCPサーバ「Kea」を管理するためのWEBインタフェースです。このページでは、KeaKeeperの機能や利用のメリットを解説します。

デージーネットからのお知らせ

セキュリティログの可視化にも!ログデータ活用方法紹介セミナーを開催します。

大量のログファイルを収集しても、事件・事故が発生したときにログデータを活用できていない、もっとログデータをわかりやすく管理したいなどの課題はありませんか?このセミナーでは、大量のログデータを管理するOSS「Graylog」の紹介と、収集したログデータの活用方法を紹介します。

  • 日程:2025年5月22日(木)
  • 時間:15:00〜16:00

詳細↓↓
https://www.designet.co.jp/seminar/seminar.php?seminar_id=108

OSSでデータを可視化 BIツール比較セミナーを開催します。

最近では、基幹業務、販売管理、市場分析、マーケティング、予算管理、在庫管理、組織管理や経営に必要な統計解析まで幅広い分野でBIツールが利用されています。今回は、弊社がおすすめするオープンソースソフトウェアのBIツールを比較検討します。

  • 日程:2025年6月19日(木)
  • 時間:15:00〜16:00

詳細↓↓
https://www.designet.co.jp/seminar/seminar.php?seminar_id=109

無料資料ダウンロードに【Unbound調査報告書】を掲載しました。

Unboundとは、オープンソースのキャッシュDNSサーバソフトウェアです。BINDのキャッシュサーバ機能を代替するソフトウェアとして開発されました。本書はUnboundについて調査した内容をまとめたものです。

https://www.designet.co.jp/download/#dns

SyLASバージョン6.11をリリースしました。ロググループに複数のホストを登録した場合に、各種ログ検索が正常に動作しない不具合を修正しました。

https://www.designet.co.jp/open_source/sylas/

メールサーバの安全性を無料でチェックできるサイトを公開しています。

メールセキュリティへの関心が高まる中、メールセキュリティのチェック項目を整理して、誰でも簡単にチェックできるツールはありませんでした。本サイトでは、メールアドレスを入力するだけで、メールサーバのセキュリティを無料でチェックできます。

メールサーバセキュリティ診断MSchecker外部サイトへ

デージーネットマガジン2025年5月号記事一覧

DHCPサーバの管理用Web UI〜KeaKeeper〜の先頭へ