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1. SaMMA ZIP無害化プラグインとは

1.1. 概要

SaMMA(SAfety Mail gatewaywith Milter Api)は、MTAと連携してメールの添付ファイルを自動的に安全化するソフトウェアです。添付ファイルZIP暗号化モード、添付ファイル削除モード、無害化モードの3つのモードがあります。

SaMMAの無害化モードでは、メールのMIMEタイプの情報をもとに、データを特定のコマンドに渡して無害化処理を行うことができます。この処理では、任意のコマンドを利用してデータの無害化を行うことができますが、今までは以下の理由でZIPファイルの無害化を、上手く行うことができませんでした。

  • 圧縮された複数のファイルをさらに無害化する機能を持つコマンドが存在しない
  • ZIPファイルにパスワードがかかっている場合、無害化ができない

本プラグインは、上記の問題を解決し、ZIPファイルを無害化するために利用できます。

なおSaMMAの無害化モードの詳細については以下のURLを参照してください

無害化モード解説 無害化処理設定ファイルについて

本プラグインのコンポーネントは以下の通りです。

  • ZIP無害化コネクタ
    • SaMMAのharmless.confに設定し実行するコマンド
    • ZIPファイルのデータを受け取り、ファイルシステムに保存する
    • メールに添付されたZIPファイルを削除する
    • 無害化処理を行うWEBインターフェースのURLをメールに添付する
  • 無害化WEBインターフェース
    • ZIP展開用のパスワードと無害化後のファイルの送信先メールアドレスを入力し、無害化を実行する
  • ZIP無害化プログラム
    • ZIPファイルをルールに基づいて無害化するコマンド

1.2. 動作イメージ

本プラグインの動作イメージは図のようになります。

非暗号化ZIPファイルの場合
暗号化ZIPファイルの場合
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