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Cockpitの389dsアプリケーションを日本語化し無償で提供 ~多機能で複雑な設定をより分かりやすく管理可能に~

2023年5月31日 プレスリリース



Cockpitの389dsアプリケーションを日本語化し無償で提供
〜多機能で複雑な設定をより分かりやすく管理可能に〜

2023年5月31日
株式会社デージーネット

オープンソースソフトウェア(※1)(以下、OSS)に特化したIT企業である株式会社デージーネット(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:恒川 裕康)は、『389 Directory Server』をWEBから管理できる、Cockpit(※2)の『389dsアプリケーション』の日本語化を行いました。これにより、多機能で複雑だった設定が分かりやすく利用できるようになります。

デージーネットは、日本語版『389dsアプリケーション』を2023年5月31日(水)より無償公開します。

389 Directory Serverイメージ

(※1)オープンソースソフトウェア
オープンソースソフトウェア(略称:OSS)とは、無償で利用でき、ソースコードが公開されているソフトウェアのことです。

(※2)Cockpit
Cockpitとは、Linuxシステムの管理用WEBインタフェースです。システムの様々な管理業務をWEB UIから行うことができるようになります。

『389 Directory Server』とは

389 Directory Server(以下、389ds)は、LDAPサーバです。

LDAPとは、インターネット上で、様々な情報を階層型で管理する機能を提供する目的で規定されているプロトコルで、メールアドレスなどを管理する住所録として使用されたり、ユーザ名とパスワードの管理などで使われます。

『389 Directory Server』の課題

389dsは、LDAPサーバの冗長性の確保のために、複数台のLDAPサーバを用意してデータを複製しておくレプリケーションという機能など、バックアップ機能が充実しているためアカウントを安全に管理することができます。また、毎秒数千の操作を処理し、数十万のアカウントを処理することができたり、データベースサイズの制限がないため、小規模から大規模まで要求に応じたLDAPサーバの構築をすることができます。

このように389dsは、企業などでユーザ情報の管理や認証の基盤として利用できるOSSですが、非常に多機能であるため、設定が複雑であり、複雑なパラメータをひとつひとつコマンドラインで設定するのは、時間がかかったり、そもそもパラメータの存在を調べるのも困難を極めます。

このような課題を解決できるのが、Cockpitの『389dsアプリケーション』です。

『389dsアプリケーション』利用のメリット

Cockpitの『389dsアプリケーション』を使って、Linuxシステムのサーバ管理用WEBインタフェースのCockpitと389dsを連携させることで、CockpitからLDAPサーバである389dsサーバを管理できるようになります。

Cockpitの『389dsアプリケーション』は、複雑な389dsの管理に役立つ機能を備えており、389dsインスタンスの起動・停止・再起動・削除等の基本的な操作から、レプリケーションの管理などコマンドラインの操作ではかなり難易度の高い作業も、WEB画面から設定を行うことができます。

つまり、『389dsアプリケーション』を利用することで、389dsの複雑な設定を、WEB画面から分かりやすく数分で設定することができるようになります。

『389dsアプリケーション』日本語化の背景

Cockpitの『389dsアプリケーション』は、複雑な389dsの管理に役立つ機能を備えており、389dsサーバを利用する場合には、確実に入れておいたほうがよいアプリケーションです。

その一方で、389dsアプリケーションは多言語化対応がされていない、という課題があります。Cockpit本体は多言語対応されており、日本語にも対応していますが、『389dsアプリケーション』は多言語化に対応していないため、設定画面が英語のみとなっていました。そこでデージーネットは、日本のユーザにも使いやすいようにするため、『389dsアプリケーション』の多言語化と、日本語対応を行いました。

デージーネットでは、日本語版『389dsアプリケーション』を 2023年5月31日(水)より以下のURLで無償公開します。

デージーネットのサービス

『389dsアプリケーション』はオープンソースソフトウェアのため、無料で入手できます。しかし、自社でインストールしたり、構築を行うことを不安と感じる企業もあると認識しております。その不安を払拭するため、当社では以下のサービスをご提案いたします。

  1. システムの構築

    デージーネットでは、『389dsアプリケーション』を含む、OSSを利用したシステムの提案・構築サービスを提供しています。デージーネットで利用しているOSSは多岐にわたり、お客様に合ったOSSでシステム構築を行うことが可能です。

  2. 導入後支援サービス

    デージーネットでシステムを構築した場合、Open Smart Assistanceという導入後サポートを提供しています。継続してシステム管理のサポートを行うサービスで、以下のようなサポートがあります。

    • Q&A(インストールしたOSSやソフトウェアの利用方法に関してのご質問にお答えします。)
    • セキュリティ情報提供
    • 点検とチューニング
    • 障害調査、障害回避
    • 障害時オンサイト対応
    • 障害時システム再構築
    • 運用サービス
    • ソフトウェアのアップデート

参考URL

Cockpit〜Linuxサーバ管理のOSS〜

Cockpitとは、Linuxを管理するためのWEBインタフェースです。Cockpitを利用することで、サーバのアカウント管理やネットワーク管理などの重要な管理業務をWEB UIから行うことができるようになります。

→詳細はこちら

Cockpit_OSS情報

Cockpitのアプリケーション

Cockpitには、アプリケーションというアドオン機能が存在します。デージーネットでは、Cockpit内の389 Directory Serverアプリケーションの日本語化を行いました。

→詳細はこちら

Cockpitアプリケーション_OSS情報

会社概要

会社名: 株式会社  デージーネット
代表者: 代表取締役  恒川 裕康
本社   : 〒465-0025  愛知県名古屋市名東区上社四丁目39-1
資本金: 4,000万円
URL   : https://www.designet.co.jp/

<一般の方からのお問い合わせ先>
https://www.designet.co.jp/contact/

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