メールマガジン

倉敷ケーブルテレビ様へ速度測定システム「LibreSpeed」の導入事例

ソリューション開発部 加藤 大嗣

今回は、倉敷ケーブルテレビ様へOSSの速度測定システム「LibreSpeed」を導入した事例です。
以前より、倉敷ケーブルテレビ様では、インターネット速度測定システムを利用して、インターネットサービスをご利用中のお客様を対象に、お客様宅から倉敷ケーブルテレビまでの自社網内におけるインターネット速度測定を実施していました。この結果を元に回線の完工検査などに利用しています。しかし、今まで利用していたシステムのOS保守の終了や光回線の10Gに対応したいことから、システムの更改を検討していました。

お客様が悩まれていた課題

お客様は以下の内容の課題がありました。

  • 対象システムのOSが終了してしまう
  • 現行のシステムが光回線10Gに対応していない
  • ライセンス費用がかかる

0G対応の速度測定システムLibreSpeedを構築

デージーネットが、速度測定システムLibreSpeedの構築・導入にあたり工夫した点は以下になります。

速度測定サーバと監視システムの連携

現行の速度測定サーバは、Debian9を利用していました。Debianは、ライフサイクルが他のディストリビューションと比べ短いため、今回は、Debianと操作が類似しているUbuntuを提案し構築しました。ディストリビューションが異なっていますが、お客様の監視システムとの連携が現行サーバと同等に行えるように、設定の確認を行いました。実際に現地にお伺いした際も、問題なく稼働していることを確認しました。

URLの文字列をランダム化

LibreSpeedは、速度測定結果の履歴を閲覧することが可能です。しかし、デフォルトの設定では、URLのパスが特定されやすい簡単なものになっていました。
オプションとしてランダムな文字列になるように設定を変更し、セキュリティの面でも安全に運用できるようにしました。

不要になったデータを自動削除

Librespeedで測定した結果は、データベース管理システムであるMariaDBに保存するようになっています。しかし、データの保存期間に上限がないため、ディスクの枯渇やデータベースのパフォーマンスにリスクがありました。
そこで、スクリプトで測定結果のタイムスタンプをチェックし、1か月経過したデータは自動で削除するように設定しました。

設定画面のカスタマイズ

Librespeedには、速度測定画面のテンプレートが複数用意されています。その中で、現行の速度測定システムと同等の結果がでるテンプレートを提案しました。
また、ダウンロードやアップロードのグラフの色の変更や、履歴画面のアクセスパスワードの変更方法をお客様に説明させていただき、お客様側で簡単にカスタマイズできるようにしました。

導入後の結果

倉敷ケーブルテレビ様から以下のお声をいただきました。

「光回線10Gの高速なネット環境を視覚で表示できるようになり、お客様へ提供サービスの信頼を示すことができています。また、IPv4/IPv6の速度測定に対応できるようになり、事前に期待していた効果がでて満足しています。以前利用していたシステムの有料ライセンス等が不要になったため、コスト削減にも繋がりました。」

関連ページ

構築事例:倉敷ケーブルテレビ様へ速度測定システム「LibreSpeed」の導入

事例(LibreSpeed)

倉敷ケーブルテレビ様へOSSの速度測定システム「LibreSpeed」を導入した事例についての記事です。利用していたインターネット速度測定システムのOS保守の終了や、光回線の10Gに対応したいことから、更改を検討していました。

デージーネットからのお知らせ

IT資産管理もOSSで、社内の備品管理からIT資産情報まで取得できるSnipe-IT紹介セミナーを開催します。

今回は、社内の備品管理からIT資産情報まで取得できるオープンソースソフトウェアの資産管理ツールSnipe-ITを紹介します。

  • 日程:2023年2月22日(水)
  • 時間:15:00〜16:00

詳細↓↓
https://www.designet.co.jp/seminar/seminar.php?seminar_id=79

倉敷ケーブルテレビに当社が10G対応ネットワーク通信速度計測OSS 『LibreSpeed』を導入 高速なインターネット環境の導入を促進

https://www.designet.co.jp/info/?id=583

日本企業のメールセキュリティ対策調査結果についてのプレスリリースが、impress BUSINESSMEDIAに取り上げられました!

https://www.designet.co.jp/info/?id=582

無料資料ダウンロードに【LDAPサーバ管理UI調査報告書】を掲載しました。

LDAPとは、ディレクトリサービスのための標準プロトコルです。LDAPを使い、ディレクトリサービスを提供するソフトウェアやシステムを、LDAPサーバと呼びます。本書は、OSSのLDAPサーバの管理UIの現状についてまとめたものです。

https://www.designet.co.jp/download/#information

メールサーバの安全性を無料でチェックできるサイトを公開しています。

メールセキュリティへの関心が高まる中、メールセキュリティのチェック項目を整理して、誰でも簡単にチェックできるツールはありませんでした。本サイトでは、メールアドレスを入力するだけで、メールサーバのセキュリティを無料でチェックできます。

メールサーバセキュリティ診断MSchecker外部サイトへ

デージーネットマガジン2023年2月号記事一覧

倉敷ケーブルテレビ様へ速度測定システム「LibreSpeed」の導入事例の先頭へ