GraylogでWindows認証失敗ログの監視を効率化!可視化・アラート通知をまとめて導入できるContent Packs〜windows_authentication〜
経営企画室 OSS企画チーム 小倉 崇志
今回は、デージーネットが公開している、Graylog Content Packs「windows_authentication」をご紹介します。Graylog Content Packs「windows_authentication」を利用することで、Windowsの特定の認証関連イベントログをGraylogで収集・振り分けし、ダッシュボードによる可視化やアラート通知の仕組みを、まとめて導入することができます。
Windows認証ログ監視の必要性とは
Windows環境では、ログオン失敗や認証失敗といったイベントログが日々大量に出力されます。これらのログには、不正アクセスの兆候や設定不備、利用者の誤操作など、運用上見逃せない情報が含まれています。特に、同一IPアドレスからの認証失敗の繰り返しや、管理者アカウントに対する失敗イベントは、攻撃や不正試行の兆候として早期に把握したいものです。しかし、これらを個別にログ検索して確認する運用では、担当者の負担が大きく、異常の見落としにもつながりかねません。
Graylog Content Packsとは
Graylogは、ログの収集・検索・可視化・検査をGUIから行える統合ログ管理ソフトウェアです。Graylogには、各種設定をまとめて再利用・配布できる「Content Packs(コンテントパック)」という仕組みがあります。Content Packsを利用すると、ログの受信設定、振り分け設定、ダッシュボード、アラート検知設定、通知設定などをJSONファイルとしてまとめ、別のGraylog環境へ簡単にインストールできます。これにより、ログ監視のひな形を効率よく展開することができます。
windows_authenticationとは
「windows_authentication」は、Windowsの認証失敗系イベントを対象にしたGraylog用Content Packsです。監視対象となるイベントIDは以下の通りです。
- 4625:Windowsへのログオン失敗
- 4771:Kerberos事前認証の失敗(Active Directory環境)
- 4776:NTLM認証の資格情報チェック結果
これらのイベントを対象として、Graylog上でログを整理し、必要な情報をすぐ確認できるようにします。
windows_authenticationでできること
Content Packsを導入すると、ダッシュボード上で次のような情報を可視化できます。
- 直近の認証失敗イベント一覧
- イベントを発生させたユーザ別の件数
- 接続元IPアドレス別の件数
- 発生ホスト別の件数
- 時間帯ごとの発生件数推移
- イベントIDごとの発生割合
これらにより、「どのユーザで失敗が多いのか」「どの接続元IPから試行が多いのか」「いつ集中して発生しているのか」といった状況を、画面上で直感的に把握できます。
さらに、以下のような条件に該当した場合には、メールによるアラート通知も可能です。
- 指定時間内に複数回イベントが発生した場合
- 同一の接続元IPアドレスから短時間に複数回イベントが発生した場合
- 管理者ユーザでイベントが発生した場合
ログの蓄積だけでなく、異常の早期検知につなげられる点が大きな特長です。
導入のメリット
Content Packsを利用するメリットは、監視に必要な設定を一から個別に作り込まなくてよい点にあります。通常、Windowsの認証失敗ログをGraylogで有効活用するには、ログの受信・振り分け設定やダッシュボードでの可視化設定、アラートの検知・通知設定などを順に設定する必要があります。一方で、「windows_authentication」であれば、これらの構成をまとめて導入できるため、初期構築の手間を抑えつつ、監視環境を早期に整備できます。また、インストール後は通知先メールアドレスや、管理者ユーザ判定に用いる検索クエリなどを環境に合わせて調整できるため、運用に合わせた柔軟な利用も可能です。
デージーネットでは
デージーネットでは、Graylogを活用したログ管理・監視基盤の構築をご提案しております。今回ご紹介した「windows_authentication」のように、現場ですぐに活用できる構成をコンテントパックとして整備することで、導入負荷を抑えながら実用的な監視環境をご提供できます。Graylogを用いたログ監視の導入や、Windowsイベントログ監視の効率化をご検討中の場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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