ILUKAについて 一覧へ 2. 準備
1. ILUKAとは
ILUKA (Interface for Lvs Under KeepAlived) とは、keepalivedの操作を行うためのウェブインタフェースです。
Linuxで負荷分散システムを構築する時、LVS (Linux Virtual Server) を使用することができます。LVSはHTTPやSMTP等を提供するサーバの負荷分散を実装することができます。 keepalivedはLVSと連携して動作するオープンソースソフトウェアであり、LVSが負荷を分散するサーバを監視して、正常に動作しているサーバを負荷分散対象に追加したり、障害が発生したサーバを負荷分散対象から切り離したりすることができます。
ILUKAは、keepalivedの設定の操作を行うことができます。keepalivedが管理するバーチャルサーバやそれに紐づくリアルサーバの追加・削除等を行うことができます。 視覚的な操作で負荷分散設定を行うことができます。 ILUKAは、postLDAPadminのフレームワークを使用して動作します。
1.1. システム構成
ILUKAのシステム構成は下図のようになっています。
1.2. ILUKAを利用するメリット
ILUKAを利用すると次のようなメリットがあります。
- バーチャルサーバやリアルサーバの設定を視覚的に行うことができます。
- バーチャルサーバ・リアルサーバの有効・無効設定を行うことができます。
これにより、メンテナンスが必要なサーバを一時的にサービスから切り離すといった操作を容易に行うことができます。
- ウェブインタフェースから操作するため、Linuxの知識がなくても利用できます。
- 複雑な設定の必要がありませんので、手軽に導入することが可能です。
- オープンソースソフトウェアだけで、安全で便利な負荷分散システムを構築することができます。
- (Linux + LVS + keepalived + ILUKA)
1.3. 画面構成
ILUKAのウェブインタフェースの画面構成は下図のようになっています。