1. postLDAPadminとは 一覧へ 3. インストール
2. 計画
本章では、次のことを解説します。
- 事前に用意しておくソフトウェア
- 決めておかなくてはならないこと
- 設定概要
2.1. 事前に用意しておくソフトウェア
postLDAPadminは、以下のソフトウェアと連携して動作します。
- LDAPサーバ
- メールサーバ
- POP/IMAPサーバ
- Webサーバ
- PHP5.3以上 (LDAP、mbstring、openssl機能をサポートしている必要がある)
本書では、LDAPサーバにOpenLDAP、メールサーバにPostfix、POP/IMAPサーバにcourier-imap、WebサーバにApacheを利用することを前提に解説します。
2.2. 決めておかなくてはならないこと
postLDApaminのインストールの前に、表の項目を決定しておいてください。本書では、設定例の項目に挙げた値を設定することを前提として解説します。
項目 | 解説 | 設定例 |
---|---|---|
postLDAPadiminインストールディレクトリ | postLDAPadminソフトウェアをインストールするディレクトリ | /usr/local |
postLDAPadimin管理者パスワード | postLDAPadiminの管理者パスワード | admin |
仮想ドメイン | 仮想メールボックスに配送するドメイン(仮想ドメイン) | test.designet.jp |
メール管理アカウント | メールのデータを管理するアカウント。仮想ユーザへのメール配信では、メールアドレス毎にアカウントを用意する必要がありません。全メールを一つのアカウントの権限で管理します。 | vmail(ユーザID:400) |
メール保管ディレクトリ | メールを保管するディレクトリ。ディレクトリの所有者・グループは、メール管理アカウントの権限である必要があります。 | /home/mail/test.designet.jp |
postLDAPadiminログファイル | postLDAPadiminのWebインタフェースのログファイル名 | /var/log/postLDAPadmin.log |
LDAPデータの構造 | 仮想ドメインの管理を行うLDAPデータの構造。管理する仮想ドメインの階層、メールユーザを管理する階層、メーリングリストを管理する階層を準備する必要があります。メールユーザを管理する階層、メーリングリストを管理する階層は、管理する仮想ドメインの階層の配下に作成してください。 | 図:LDAPの基本構造の例 |
LDAP suffix | このデータベースのデータのDN | dc=designet,dc=jp |
LDAPバインドDN | LDAPのバインドDN | cn=Manager,dc=designet,dc=jp |
LDAPバインドパスワード | LDAPのバインドパスワード | secret |
LDAP検索DN | LDAPサーバの検索を開始するDN | dc=test,dc=designet,dc=jp |
図:LDAPの基本構造の例
2.3. 設定概要
各システムを構成し、postLDAPadiminを導入するには、図の手順で設定を行ってください。
図:postLDAPadmin導入手順
導入手順の中の※の項目については、設定のAppendixで解説します。