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Apache Guacamoleとは

Apache Guacamoleは、WEBブラウザを用いて、遠隔にあるコンピュータへ接続できるオープンソースソフトウェアです。

近年、働き方改革の一環として、リモートワークが注目されています。Apache Guacamoleは、WEBブラウザがあれば、リモートワーク者側で特別なソフトウェアを設定せずに、遠隔のWindowsクライアントへアクセスできるようになります。さらにApache Guacamoleは、リモートデスクトップ以外にも、サーバ管理などに利用するSSHやTELNETなど、用途に応じてリモートアクセス方法が選択できます。

ApacheGuacamole概要図

Apache Guacamoleの語源と読み方

Apache Guacamoleの「Guacamole」の語源は、メキシコ料理のサルサの1種です。この料理名は日本語では「ワカモレ」と訳されています。また、日本のファッションブランドに、Guacamoleというブランドがあります。こちらは、「ガカモレ」と呼ばれています。ということで、日本語では、「ワカモレ」「ガカモレ」のいずれかで呼ぶことが多いようです。

Apache Guacamoleの用途

リモートワーク用のゲートウェイ

近年、リモートワーク導入を検討する企業が増えていますが、情報漏洩などセキュリティの不安が導入の課題となっています。

Apache Guacamoleを利用すると、以下のことができます。

  • 不要なアクセスを防ぐ
  • 情報漏洩等を防止
  • 複数人で画面共有、操作ができる
  • リモートワークでの作業を怠っていないか確認できる
  • 操作を動画で残せる
  • 問題発生時には操作履歴から原因を突き止めることができる

このためApache Guacamoleは、安心できるリモートワーク用のゲートウェイとして利用することができます。

システム保守用の踏み台サーバ

リモートワーク以外にも、システム保守用の踏み台サーバとしても利用することができます。企業内のシステムは、保守・運用の形態として、VPN等の仕組みでベンダーがシステムにアクセスして作業を行うことがあります。このような場合、アクセスする人とシステムを厳密に紐付けて、無関係のシステムにアクセスができないようにすることが必須になります。またベンダーの作業者が何をしているのかというログを残すことも必要です。

Apache Guacamoleを利用すると、以下のことができます。

  • ベンダー毎にユーザをグルーピングできる
  • アクセス可能なホストとプロトコルを制限することができる
  • 作業ログを残すことができる
  • 誰がどこにどのように、何をしたかを、後から知ることができる

Apache Guacamoleの特徴

WEBブラウザがあれば使える

RDP/VNC/SSH/TELNET/SFTPというリモートアクセスによく利用されるプロトコルに対応しています。WEBブラウザがあればRDP接続等が行えるため、クライアント端末に特別なソフトウェアは必要ありません。

動画とテキストで操作を保存できる

アクセス時の操作ログが残せるだけでなく、リモートデスクトップなど画面操作を動画として残すことができます。

動画で保存する場合、画面内での動きが多ければ多いほど、キャプチャデータのサイズが増えていきます。そのため、動画参照やマウスカーソルの動きなどのキャプチャを除外して、データサイズを抑えることができるようになっています。

画面共有・操作を複数人で同時にできる

Apache Guacamoleは、リモートデスクトップ・SSH等のプロトコルに関わらず、1つの画面を同時に複数人で共有することができます。また、1つの画面を同時に複数人で遠隔操作することも可能です。操作する人以外はReadOnly状態で状況を確認するという使い方もできます。

利用可能な接続を細かく指定できる

Apache Guacamoleは、ユーザやグループ毎に、アクセス可能な接続先のホストを細かく設定することができ、ユーザ情報や設定の保存先は、ファイルやSQLデータベースなどが利用できます。また、既にユーザ認証をLDAPやActiveDirectoryで管理している場合は、その情報と連携させて利用することも可能です。

SQLデータベースとLDAPを併用することで、例えば設定情報はSQLデータベースに保存し、LDAPは認証に利用するということができます。このように、ユーザ管理・認証の形態を用途に合わせて柔軟に選択できます。

負荷分散構成が可能

Apache Guacamoleは、ロードバランス構成を組むことができます。ロードバランス構成を利用することで、ネットワークの通信量が問題になった場合に、別のネットワーク経由でアクセスさせることができるなど、負荷を分散することができます。

デージーネットの取り組み

デージーネットでは、Apache Guacamoleを更に使いやすくするために日本語対応を行いました。その結果、英語表記に抵抗がある方でも、利用しやすくなりました。Apache Guacamoleの入手方法、インストール方法、日本語化の方法についての詳細をドキュメントとして公開しています。また、公式のオリジナルコードに正式に採用していただきました。

【カテゴリ】:情報共有  オープンソースソフトウェア  

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