メールマガジン

動画配信システム〜AVideo〜

OSS研究室 大野 公善

今回は、動画配信システムAVideoをご紹介いたします。
動画配信システムと言えば、YouTubeを連想する方が多いと思います。YouTubeでは様々な動画が配信されていますし、自分で動画をアップロードして公開することもできます。簡単に利用できますので、活用している方も多いのではないでしょうか?

一方、企業内や学校内等、閉じた範囲に動画を配信したい場合、YouTubeのようなグローバルなサービスを利用できないことがあります。YouTubeには限定公開の機能もありますが、外部に公開してはいけない動画をグローバルなサイトにアップロードすることがNGというケースもあるでしょう。

コロナ禍においてセミナーやミーティングをオンラインで実施する機会が増えています。セミナーやミーティングをオンラインで実施する場合、動画を録画できるというメリットがあります。録画した動画を議事録として保存したり、参加できなかった人が動画を参照したりすることができます。また、テレワークを行っている社員への情報伝達手段として動画を使用することも効果的な方法です。文字や図だけでは伝わりにくいことでも、動画を使えば簡単に効率的に情報を伝えられることもあります。

このような動画の使い方をする場合、個人情報や機密情報を扱う動画を扱うことが考えられます。外部には公開できない情報を扱うことになりますので、グローバルな動画配信システムを使用しないほうがいいでしょう。こんな時に自組織専用の動画配信システムが必要になります。AVideoは動画配信システムを構築することができるオープンソースソフトウェアです。AVideoを利用すれば、組織専用の動画配信システムを構築することができます。

AVideoを利用した動画配信システムでは、下記の機能を提供できます。

動画配信ウェブインタフェースにより、利用者は簡単に動画を参照することができます

AVideoは動画配信のウェブインタフェースを備えています。利用者はウェブインタフェースから見たい動画を簡単に見ることができます。ポータルサイトでは、トレンド、追加日時、カテゴリ等による分類もできますので、すぐに見たい動画を見つけることができます。

動画の評価、コメント投稿機能により、投稿者にフィードバックすることができます

AVideoの動画再生ページでは、動画に対して評価(高/低)を行ったり、コメントを記載したりすることができます。動画投稿者は利用者からのフィードバックを受けることができ、次の機会の動画作成や投稿に役立てることができます。

アクセス制限機能により、安心して動画配信を行うことができます

動画の公開範囲を指定することができます。指定したグループだけに公開することも可能ですので、限定的に見てほしい動画を配信することもできます。また、動画配信システムを利用するためにログインを必須とすることもできます。この機能を使用すれば、アカウントを持っている人だけに動画を配信することも可能です。

自動エンコーディング機能により、簡単に動画をアップロードできます

ウェブインタフェースから動画をアップロードすると、自動的に動画がエンコードされて配置されます。利用者は特別な知識がなくても、簡単に動画をアップロードすることができます。

ダッシュボード機能により、動画配信の統計情報を参照できます

AVideoのポータルサイトでは、総ビデオ数、ビデオ再生回数、ビデオ再生時間等の統計情報を参照することができます。自分がアップロードした動画に対しては、動画毎の再生回数の統計を参照することもできます。アップロードした動画の数や、よく参照されている動画について把握することができます。

ロゴやデザインの変更機能により、自組織好みの動画配信システムを構築できます

ページ上部に表示されているロゴを、会社のロゴ等に変更することができます。また、ページ全体のデザインについても、テーマがいくつか準備されており、好みのテーマに変更して利用することができます。

デージーネットの取り組み

デージーネットでは、AVideoを使用した動画配信システムを使用しています。AVideoには、定期的に実施している外部向けセミナーや社内で行っている技術研修の動画を配信しています。社員が外部向けセミナーの内容を参照したり、技術研修に参加した社員が復習のために動画を見返したりすることができるようになりました。また、テレワーク中の社員が、技術的な調査を行う時に、社内公開されている技術研修の動画を参照するというケースもあります。資料だけではわかりにくいことでも、動画を参照することですばやく理解することができ、業務の効率化を期待できます。AVideoは社内のプライベートクラウド環境に構築しましたので、外部に公開できない情報を扱っている動画でも安心して配信ができています。

AVideoを使用した自組織専用の動画配信システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか?

関連ページ

OSSの動画配信サーバ〜AVideo〜

OSS情報(AVideo)

テレワークが普及したことで、動画の活用用途が広がっています。Web会議や研修などでは、動画を録画することができるようになりました。ここでは動画の管理や配信ができるオープンソースソフトウェアのAVideoを紹介します。

デージーネットからのお知らせ

無料資料ダウンロードに【AVideo調査報告書】を掲載しました。

AVideoとは、オープンソースソフトウェアの動画配信システムです。ウェブブラウザを使用して、動画の配信を行うことができます。Json Licenseのもとで、オープンソースソフトウェアとして公開されています。本書は、AVideoの調査報告書です。

https://www.designet.co.jp/download/#information

SaMMAadminがバージョンアップしました。CentOS8/RHEL8に対応しました。

https://www.designet.co.jp/open_source/sammaadmin/releasenote.php

SaMMAがバージョンアップしました。CentOS8/RHEL8に対応しました。

https://www.designet.co.jp/open_source/samma/releasenote.php

2020年の年末年始休業期間について

https://www.designet.co.jp/info/?id=405

メールサーバの安全性を無料でチェックできるサイトを公開しています。

メールセキュリティへの関心が高まる中、メールセキュリティのチェック項目を整理して、誰でも簡単にチェックできるツールはありませんでした。本サイトでは、メールアドレスを入力するだけで、メールサーバのセキュリティを無料でチェックできます。

メールサーバセキュリティ診断MSchecker外部サイトへ

デージーネットマガジン2020年12月号記事一覧

動画配信システム〜AVideo〜の先頭へ