オープンソース

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2. 準備

2.1. 事前に用意しておくソフトウェア

SaMMAを利用するためには、以下のソフトウェアが必要です。SaMMAの設定を行う前にインストールしておく必要があります。

  • メールサーバ(Postfix)
    • Postfix-2.3以上が必要です。
  • milter(ライブラリ・開発環境)
  • makemap コマンド
  • BerkeleyDB(ライブラリ・開発環境)
  • zip コマンド
  • GMime(ライブラリ・開発環境)※
    • GMimeのバージョンは2.6以上が必要です。
  • iconv(ライブラリ・開発環境)
  • libspf2(ライブラリ・開発環境)

Note

※ GMimeはOSによって扱えるバージョンが異なります。

  • CentOS6、CentOS8では、GMimeをソースからインストールする必要があります。ただし、CentOS6標準のglibを使ってインストールする場合はGMime2.6.15である必要があります。
  • CentOS7では、EPELリポジトリのRPMパッケージが利用できます。

また、LDAPを利用したユーザ個別設定を行う場合、以下のソフトウェアを使用します。

  • LDAPサーバ(openldapまたは389 Directory Server)
  • SaMMA用スキーマ(samma.schema)
  • postLDAPadmin
  • SaMMAadmin

Note

LDAPを利用したユーザ個別設定を行う場合は、ユーザ管理にpostLDAPadminを、 安全化ポリシーの設定・更新にSaMMAadminを利用することを前提とします。

送信メール添付ファイル安全化モード(オンラインストレージ連携方式)を利用する場合、以下のソフトウェアを使用します。

  • Python-3.6
  • 次のPythonモジュール
    • requests
    • urllib
    • xml.etree.ElementTree

Note

オンラインストレージ連携方式を利用する場合は、別途NextCloudサーバを準備する必要があります。NextCloudサーバは、SaMMAが稼働するサーバ上で稼働させる必要はありません。

SaMMAからオンラインストレージへの添付ファイルのアップロードには、HTTPもしくはHTTPSを利用します。

2.2. 決めておかなくてはならないこと

SaMMAのインストール前に、下記の項目を決定しておいて下さい。本書では、設定例の項目に挙げた値を設定することを前提として解説します。

  • インストールディレクトリ(設定例:/usr/local/bin)
    • SaMMAソフトウェアをインストールするディレクトリ
  • 設定ファイルディレクトリ(設定例:/usr/local/etc/samma)
    • SaMMAソフトウェアで使用する設定ファイルを配置するディレクトリ
  • ログファイル(設定例:/var/log/samma.log)
    • SaMMAが出力するログファイル

2.3. 設定概要

SaMMAを導入するには、下記の手順で設定を行ってください。

  1. SaMMAの入手とインストール
  2. 安全化処理の設定
  3. SaMMAの環境設定
  4. 処理対象判定ポリシーの設定
  5. ユーザ個別設定の設定(ユーザ個別設定を行う場合)
  6. メールサーバの設定
  7. ログ設定
  8. SaMMAの起動
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