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ローコード開発プラットフォームとは?おすすめOSS比較3選 2021年版

一般的にアプリケーション等を開発する際には、プログラミングスキルが必要となってきますが、ローコードで開発できるシステムを使用すれば、プログラミングにあまり触れたことがない人でも直感的にアプリケーションが作成できます。多くの企業がDXを推進する中、IT人材の不足が課題となっています。その点、ローコードは、エンジニアでなくてもシステム開発を行えるため、IT人材不足を憂慮することなく、新たにビジネスを確立できる点で可能性を秘めています。この記事では、ローコード開発の情報を交えつつ、OSSの3つのローコード開発ツール・プラットフォーム「Pleasanter」「iPLAss」「Open Lowcode」について、比較・解説します。

ローコードとは

ローコード(LowCode)とは、プログラムコードをほとんど使用せずにアプリケーション開発をするプラットフォームです。ローコードプラットフォームにはGUI(Graphical User Interface)という完成された機能がパーツとして用意されていて、このパーツを積み木のように組み合わせる手法で開発を行います。既に完成された機能を組み合わせる方法で設計するため、プログラミングの知識や経験がほぼ不要で、開発者ではない一般の人でもアプリ開発を行うことができ、DX化を加速させる手段として注目を集めています。従来より大幅に期間の短縮が可能な手段であり、ローコードによる開発は高速開発や超高速開発とも呼ばれています。

ローコードと似ている言葉でノーコードが存在します。ノーコードは、プログラミングを全く使用せずアプリケーションを開発できる手法をいいます。プログラミング言語のような専門的なスキルのない人でも扱える点は同様ですが、ローコードとノーコードの違いとして、ローコードでは若干のプログラミングを用い、開発を進めることができます。そのため、ローコード開発は実装が容易で、ユーザーが自由にアプリをカスタマイズすることが可能となり、ユーザー主体の開発を行うことができます。

ローコード開発①『Pleasanter』

Pleasanterとは、画面操作だけでデータベース型の業務アプリケーションを作成することができるローコード開発プラットフォームです。さまざまな業務をノンプログラミングでWebデータベース化できます。業務データを表形式で共有できる他、標準のテンプレートをカスタマイズできるので自由度の高いWebデータベースの作成が可能、APIにより複数の業務を集約・連携可能、という特徴があります。株式会社インプリムという日本の企業が提供しており、デージーネットは、プリザンターの認定パートナーになっています。Pleasanterには、商用ライセンスの下で提供されるエンタープライズ版とAGPLのライセンスで提供されるコミュニティ版(OSS版)があります。コミュニティ版では扱える項目数が26項目までに限定されています。それに対して、エンタープライズ版は最大900項目まで扱えます。

PleasanterはPostgreSQLと連携出来るソフトウェアのWebUI開発をすることができます。Pleasanterには、顧客管理や案件管理、問い合わせ管理など、開発者向けのテンプレートがあらかじめ豊富にそろっているため、フルスクラッチで開発するのに比べ、大幅にコストと工数を削減することが可能です。さらに標準のテンプレートをベースに、CSS、Javascriptや拡張SQLを使ったカスタマイズができ、標準機能では実現できないグラフィカルなビジュアルや複雑なアプリを作成することができます。またAPIと連携して外部のデータベースを利用できるため、企業ホームページのお問い合わせフォームにお客様から入力された内容をAPIで連携し、Pleasanterに自動登録するなどの運用が可能です。担当者の管理もWebUIから利用することが可能になるため、業務の効率化や作業の省略化を実現することができます。

Pleasanter UI

メリット・デメリット

Pleasanterを利用する上でのメリット・デメリットは以下になります。

メリット

  • GUIから利用が簡単にできる

    Pleasanterは、ExcelライクなWebUIを使用可能で、非技術者でも直感的に操作することが可能です。さらに、Pleasanterには、多種多様なテンプレートが準備されているため、GUIからボタン操作のみで業務にマッチした専用アプリケーションを開発できます。

  • 複数の業務アプリと連携できる

    Pleasanterは、APIの連携機能を利用することができます。APIとは、ソフトウェアとプログラムをつなぐインターフェイスです。このAPIで連携することで、外部のDBデータのインポートや外部のプログラムからデータを更新することができ、利用用途が広がります。

デメリット

  • 対応しているDBが少ない

    既存のDBとの連携を行うためには、APIを利用して連携するためのツールを開発する必要があります。

  • データを出力する際、テーブル間の結合が難しい

    Pleasanterは、リンク機能を活用しテーブル間の情報共有を行うことができます。しかし、SQLのJOINの処理を行うことはできません。

Pleasanter詳細情報   Pleasanter無料資料  

ローコード開発②『iPLAss』

iPLAssとは、「GNU Affero General Public License v3.0」ライセンスで提供されている、javaベースのローコード開発プラットフォームです。iPLAssを利用すると、簡易的な業務アプリであれば、プログラミングを全く行わないノーコードでの開発が可能となります。一方で、標準機能で提供されない部分は、JavaまたはGroovyでコーディングを行う必要があり、ノーコードとコーディングを組み合わせて開発するという特徴があります。iPLAssは、オープンソース無償版「iPLAss」と有償版「iPLAss Enterprise Edition」のエディションが提供されています。「iPLAss Enterprise Edition」は、オープンソース版の機能に加え、セキュリティ機能の強化、BI、ワークフロー、ジョブスケジューラー機能などエンタープライズクラスのシステムに求められる機能が追加されています。

iPLAssは、ノーコード開発とコーディングでの開発を組み合わせることができるため、技術者の生産性を高め、短期間でアプリ開発ができるローコード開発ツールとして採用されています。またiPLAssは、スマホ向けのWebAPIの開発やデータ集計機能、ワークフロー機能などがあるためBaaSとして利用できます。

lowcode_iPLAss

メリット・デメリット

iPLAssを利用する上でのメリット・デメリットは以下になります。

メリット

  • 対応しているデータベースが多い

    iPLAssは、OracleやMySQL、PostgreSQLなど様々なデータベースに対応しています。iPLAssの対応しているデータベースは以下になります。

    • Oracle 11gR2 以上
    • MySQL 5.7 以上
    • SQL Server 2012 以上
    • PostgreSQL 9.6 以上
    • Amazon Aurora
  • PDFやExcel形式での帳票出力が可能

    iPLAssは、作成したテンプレートをPDFやExcel形式での出力することができます。そのためシステムにログインすることができないユーザにも情報を共有することが可能です。

デメリット

  • RDB等の知識が必要

    iPLAssは、GUI上でデータの定義や設定を行い、定義したデータから登録や削除等の機能を自動的に構成することができます。しかし標準機能で提供されない機能は、JavaまたはGroovyでコーディングを行う必要があります。そのためJavaまたはGroovyの言語の知識が必要となります。

ローコード開発③『Open Lowcode』

Open Lowcodeとは、「Eclipse Public License 2.0」ライセンスで公開されているGUIベースではなく、ソースコードベースのローコード開発環境です。Open Lowcodeを使用すると、タスク管理やワークフロー管理等のアプリケーションを迅速に作成し、コスト削減を行うことができます。iPLAssやPleasanterのように、すでに準備されているパーツをGUI上で組み合わせるのではなく、空白のシートに必要なものを定義する工程から作成するため、より柔軟に要望に合わせたアプリケーションが設計できるという特徴があります。しかしソースコードを組み合わせたり、ソースを変更してアプリ開発を行う、ソースコードベースでのローコード開発が必要となります。知識のある技術者でなければ利用が難しいですが、自社専用に自由にカスタマイズしたアプリケーションを作成することができます。

メリット・デメリット

Open Lowcodeを利用する上でのメリット・デメリットは以下になります。

メリット

  • 拡張性が高い

    Open Lowcodeは、ローコード開発プラットフォームよりもフレームワークの要素が大きいです。すでに準備されているパーツをGUI上で組み合わせるのではなく、空白のシートからアプリケーションテンプレートで必要なものを定義するところから行います。そのため、非常にカスタマイズ性が高く、コアなニーズのアプリであっても作成することが可能です。

デメリット

  • インストールが難しい

    Open Lowcodeをインストールする際には、javaのプログラムを実行する為に設定を行う必要があります。メリットでも記載したように、拡張性や柔軟性が高い分、モジュールやオブジェクト等のプログラミングの知識が必要となります。

「情報の一覧」

ローコード開発ツール比較調査報告書

ローコード開発ツール比較調査報告書

ローコードとは、プログラミングをほとんど使わずにアプリケーションを作成する手法のことです。ローコードを使用すれば、プログラミングにあまり触れたことがない人でも直感的にアプリケーションが作成できます。本書ではOSSのローコード開発ツール・プラットフォームを比較しています。

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