システム構築

構築事例:ビジネスチャットシステム構築でのKubernetes活用

Open Smart Design

今回は、ビジネスチャットシステムをKubernetesを活用してコンテナ化し導入した事例です。お客様は、これまで社内でRocket.Chatを利用していましたがユーザ数が多く、複数台の負荷分散が必要なためコンテナ化を検討していました。そこでKubernetesを活用し、Rocket.Chatのコンテナ化とRocket.Chatの会話ログシステムを構築しました。

お客様が悩まれていた課題
ビジネスチャットの利用人数が多いため、負荷分散構成が必要
Rocket.Chatの負荷分散構成にはコンテナ化する必要がある
コンテナ化するためのKubernetesの知見がない
チャット内でのやりとりをログとして保管できない
+導入企業プロフィール
導入企業業種

情報・通信

ユーザー規模

約40,000人

利用OS

CentOS 7

導入月

2024年3月

デージーネットが提案した「ビジネスチャットシステム構築でのKubernetes活用」

アイコン男性

解決ポイント

Kubernetesを利用したチャットシステムのコンテナ化

Rocket.Chatをコンテナ化したいというご要望から、Kubernetesを利用したコンテナ型仮想化を提案しました。Kubernetesとは、コンテナにおけるアプリケーションのデプロイ、スケール、管理を自動化するソフトウェアです。容易なスケールアウトや不具合に自動的に対応しており、コンテナ型仮想化によってリソースの無駄を削減することができます。Rocket.Chatの利用人数が今後増えた場合でも、コンテナ化しておくことで容易に拡張することが可能になります。

コンテナ化の検証環境を構築

今回は、Kubernetes上でRocket.Chatが正常に動作するかを検証するための検証環境を構築しました。検証環境のため、OSはCentOS7を利用しました。また、現在利用しているRocket.Chatのバージョンからバージョンアップも行いたいということでしたので、アップデート手順書を作成し、さらに検証環境からお客様自身で手を動かして作業を行いたいということでしたので、Kubernetes操作手順書を納品物として提供しました。提供したドキュメントの説明会の実施と、お客様での本番環境構築時に約2ヶ月間のQ&A対応を実施することにより、お客様自身でも運用が可能になるような提案を行いました。

Graylogと連携した会話ログツールの導入

チャット内での会話をログとして保管したいというご要望から、Rocket.ChatとGraylogの連携ツールの導入を提案しました。Graylogを連携させることで、ルーム内での会話のログや、誰がどのメンバーと多く会話しているかなどをグラフ化し一覧で確認することができます。

Rocket.ChatとGraylogの連携ツール構成イメージ

導入にあたっての工夫

導入にあたっては、以下の2点を工夫しました。

本番環境構築の際に必要な情報提供

検証環境を構築することが今回のご依頼でしたが、最終的にはお客様ご自身で本番環境を構築することが目標でした。そのため、社内にて同じ構成の環境を作成し、構築時にうまくいかなかった部分をまとめ、お客様に提供しました。

作業の実施理由まで手順書に細かく記載

ソフトの導入手順をまとめる際に、なぜその手順が必要なのか調査を行い、手順に記載するようにしました。それにより、お客様が構築・運用時の参考になる情報を追記することができました。また、手順内で作成するファイルの内容や参考元も記載することで、不足していたKubernetesに関する知識も提供しました。また説明会では、Kubernetesの管理画面やGraylogの画面を実際に操作しながら説明し、本番環境導入後にどのような機能が使えるかのイメージをお伝えしました。

導入後の結果

アイコン女性

導入後、Rocket.Chatをコンテナ化し、Graylogにより会話ログも検索することができるようになりました。手順書や説明会、またQ&Aにより、本番環境の構築もお客様ご自身で行うことができるようになりました。

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