構築事例：アプライアンスサーバによるphpIPAMの導入

Open Smart Design

IPアドレス管理のOSSであるphpIPAMを、アプライアンスサーバで導入した事例です。お客様は、店舗ごとで利用しているIPアドレスをExcelで管理していましたが、利用状況などが分かりにくく、また手動によるIPアドレスの登録にも手間がかかっていました。phpIPAMをアプライアンスサーバで導入したことで、IPアドレスを簡単かつ正確に管理できるシステムを、コストを抑えて実現することができました。

お客様が悩まれていた課題: ExcelではIPアドレス管理がしにくい; ホストの確認・登録に手間がかかる; 登録済のホストの状態の定期的な見直しができていない

+導入企業プロフィール: ★
導入企業業種

流通

ユーザー規模

17,747名（195店舗）

利用OS

AlmaLinx8

導入月

2025年1月

デージーネットが提案した「アプライアンスサーバによるphpIPAMの導入」

アイコン男性

IPアドレス管理システムphpIPAMの導入を提案

お客様は、店舗ごとのIPアドレスをExcelを使用して管理していました。しかし、Excelによる管理ではIPアドレスの利用状況などを管理しにくく、また手動によるIPアドレスの登録にも手間がかかっていました。

そこでデージーネットでは、OSSのIPアドレス管理システムphpIPAMの導入をご提案しました。phpIPAMを利用することで、IPアドレスの貸出先や利用状況をWebUIから確認することができるほか、IPアドレスを検知し、自動登録することもできます。そのため、従来のExcelによる管理で起きていた手違いの削減につながります。さらにphpIPAMはExcelのデータを一括登録する機能も備えているため、従来のデータから新しいシステムへスムーズに移行することができます。また今回は、ホストの死活監視ができるphpIPAMの機能を利用し、cronの設定をすることで、ホストの状態の定期確認も実現しました。

phpIPAMイメージ

アプライアンスサーバで導入コストを削減

お客様は導入費用やランニングコストについても懸念されていたため、今回はphpIPAMのアプライアンスサーバを導入しました。デージーネットのアプライアンスサーバでは、LinuxOSにオープンソースソフトウェアが既にインストールされた状態の仮想サーバを提供しています。アプライアンスサーバでシステムを導入することで、1からシステムを構築する場合に比べてコストを抑えることができ、また導入までの期間も短縮することができるというメリットがあります。

導入にあたっての工夫

導入にあたっては、以下を工夫しました。

事前にお試し版のアプライアンスサーバを提供

今回、お客様には事前にphpIPAMのアプライアンスサーバをお試し版で体験いただきました。事前に体験いただいたことで、具体的にどう使うことができるのか、どのように使っていくかのイメージを持っていくただくことができました。

具体的な機能まで落とし込んでヒアリング

phpIPAMには、他のプロトコルと連携して自動的にIPアドレスを検出する機能があります。お試し版を事前に利用していただいたことで、お客様の要件がより明確になり、phpIPAMのアプライアンスサーバに追加でSNMPの設定もご依頼いただきました。ご要望を具体的な機能に落とし込んでヒアリングすることができたため、導入後もお客様自身でカスタマイズしやすいよう、サンプルデータをいれるなどの工夫を行いました。

導入後の結果

アイコン女性

導入の結果、phpIPAMのwebインタフェースから、登録されたIPアドレスを一覧やグラフ表示で視覚的に把握できるようになりました。さらに追加の設定によって、お客様が既存で使用されていたシステムと連携し、利用中のIPアドレスの自動検知を定期実行できるようになりました。これにより、IPアドレスの利用状況を簡単かつ正確に把握することができ、IPアドレスを行う管理者の負担を削減することができました。

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