Kea DHCPによる冗長化したDHCPシステム構築事例
ソリューション開発部 丸吉 祐也
今回は、ケーブルテレビ局様向けにKea DHCPを利用したDHCPシステムを構築した事例です。お客様はISC DHCPの運用に将来的な不安があり、Kea DHCPに置き換える場合においても設定変更の方法に不安がある、やり方がわからないという課題がありました。この課題に対して、デージーネットからは、Kea DHCPを利用したDHCPシステムの構築をご提案しました。
お客様が悩まれていた課題
お客様は次のような課題がありました。
- ISC DHCPの運用に将来的な不安がある
- Kea DHCPに置き換える場合に設定変更の方法に不安がある、やり方がわからない
- 障害時にDHCPサービスを停止させたくない
デージーネットからの提案
デージーネットからは、以下の2点をご提案しました。
Kea DHCPのHAクラスタ構成を提案
Kea DHCPとは、ISC(Internet Systems Consortium)によって開発されたオープンソースのDHCPサーバです。今回は、今後の長期的なセキュリティ対応を考えてISC DHCPの後継となるKea DHCPへの移行を提案しました。Kea DHCPのサービスをHA(High Availability)クラスタとなるように2台のDHCPサーバを冗長化し、片方のサーバに障害が発生した場合でも、もう一方のサーバでDHCPサービスを継続できる構成をご提案しました。
Kea DHCPの管理用WebUIとしてKeaKeeperの導入を提案
運用担当者がKea DHCPを新たに導入するための設定や反映方法に慣れておらず、設定ファイルを操作する場合に作業負担がかかると想定されました。そのためDHCPサーバの運用・管理の効率化を目的として、Kea DHCPの管理用WebUI「KeaKeeper」を導入する構成をご提案しました。KeaKeeperを導入することで、WebブラウザからKea DHCPの設定ができる環境を提供しました。
導入時の工夫
導入にあたって以下を工夫しました。
既存ISC DHCPの設定を事前に整理・棚卸し
ISC DHCPからKea DHCPへ移行する際、既存の設定をそのまま移すのではなく、現在利用されている設定・不要になった設定を整理してからKea DHCPの設定へ反映するようにしました。その結果、長年の運用で複雑化していた設定を整理でき、移行後の設定内容が分かりやすくなったことで、今後の運用・管理にかかる負担の軽減につながりました。
既存環境への影響を抑えた移行計画
DHCPはネットワークの基盤サービスのため、移行時の停止や設定ミスが端末のネットワーク利用に直接影響する可能性があります。問題が発生した場合の影響を小さくするため事前にリースタイムを短くするなどの対応を行いました。
導入後の結果
既存のISC DHCPの設定を事前に確認し、現在利用されている設定と、不要になっている設定を整理し、運用で必要となるログに記録される情報も十分に検討をしました。これにより、必要な設定だけをKea DHCPへ反映することができ、移行後の設定をシンプルで分かりやすいものに整理することができました。そして、移行前にリースタイムを短くするなど、万一移行後に問題が発生した場合でも影響を抑えられるよう、事前に環境を調整しました。 その結果、既存ネットワークへの影響を抑えながら、計画的にISC DHCPからKea DHCPへの切り替えを実施することができました。
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事例:Kea DHCP(冗長化)とKeaKeeperの導入

DHCPサーバとしてISC DHCPを利用していたお客様に、Kea DHCP serverへの移行と、冗長化(HAクラスタ)構成の提案、さらに管理用WebUIのKeaKeeperを導入した事例について紹介しています。
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