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1. 概要

1.1. 本ドキュメントについて

このドキュメントは、Snipe-IT-Agentのマニュアルです。
  • 本マニュアルは、株式会社デージーネットにより作成されました。

1.2. 本ドキュメントの対象となるソフトウェア

本ドキュメントは、次のバージョンのソフトウェアの動作をもとに執筆されています。
  • snipe-it-agent 1.0
  • Python 3.9, 3.13
  • Snipe-IT 6.2.3, 8.1.15

Snipe-IT-Agentの動作対象OSは次の通りです。
  • Windows OS
    • Windows 11
    • Windows Server 2025
  • Linux OS
    • Red Hat Enterprise Linux 9
    • AlmaLinux 9
    • Ubuntu 24.04

1.3. Snipe-IT-Agentについて

Snipe-IT-Agentは、Windows OSまたはLinux OSのハードウェア・ソフトウェア情報を収集し、Snipe-IT資産管理システムに新規資産を登録、もしくは既存資産情報を更新することができるソフトウェアです。
クライアント(Windows PC や Linuxサーバー)に本ツールを配置し稼働させることで、取得した情報を使ってSnipe-IT側に資産情報の登録・更新を行います。

情報取得からSnipe-ITへの登録・更新までの流れは、下記の図の通りです。
_images/snipe_it_agent_image.png
  1. Snipe-IT-Agentを導入したWindows PCやLinuxサーバーにて、Snipe-IT-Agentのプログラムを起動します。
  2. Snipe-IT-Agentのプログラムは、実行ホスト自身のハードウェア・ソフトウェア情報を収集します。
  3. 収集した情報をもとに、Snipe-ITへ資産情報を登録または更新します。

1.4. Snipe-PCViewとの違い

Snipe-IT-Agentと似たようなソフトウェアで、デージーネットが開発したSnipe-PCViewがあります。
Snipe-PCViewは、 SNMPによってクライアント(Windows PC)の設定情報、デバイス情報を取得し、Snipe-ITの資産詳細情報として登録することができるソフトウェア群です。
下記に、Snipe-IT-AgentとSnipe-PCViewの違いについて記載します。

Snipe-IT-AgentとSnipe-PCViewの違い
  Snipe-IT-Agent Snipe-PCView
取得から登録までの流れ
  • クライアント自身が情報を取得してSnipe-ITに登録・更新
  • サーバからクライアントの情報を取得してSnipe-ITに登録・更新
管理対象
  • Windows OS
  • Linux OS
  • Windows PC
稼働要件
  • クライアントにSnipe-IT-Agentと、Snipe-IT-Agentの実行に必要なソフトウェア(Python3とモジュール)の導入が必要
  • クライアントからSnipe-ITへの通信がとれる必要がある
  • Snipe-PCViewを導入するLinuxサーバが必要
  • クライアントPCにSNMPサービスの設定が必要
  • 取得対象毎にSnipe-IT上に資産情報を事前登録しておく必要がある
  • Snipe-PCViewを導入したサーバからSnipe-ITへの通信がとれる必要がある
  • Snipe-PCViewを導入したサーバからクライアントPCへの通信がとれる必要がある
  • Snipe-PCViewを導入したサーバからクライアントPCの名前解決ができる必要がある(DNSサーバ側の設定またはクライアントPCのActive Directoryの設定が必要)
Snipe-ITのカスタムフィールド
  • SNMP用の コミュニティ名 の設定が不要
  • SNMP用の コミュニティ名 の設定が必須
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