構築事例:ownCloudによるオンラインストレージ
ownCloudを利用してオンラインストレージを導入しました。ownCloudによるオンラインストレージは社内ネットワークに作成し安全にファイルを共有できるようにしました。ownCloudの機能でファイル共有の範囲をユーザ・グループ単位で設定できます。
- お客様が悩まれていた課題
- メールでは送れない大容量のファイルをやり取りしたい
- 出張中など、どこでもファイルを確認できるようにしたい
- ファイルを交換するのにセキュリティが不安
- ユーザ、グループ単位でファイルを共有したい
- +導入企業プロフィール
- ★
導入企業業種
情報・通信(愛知県名古屋市)
ユーザー規模
40名
利用OS
Linux(CentOS5)
導入月
2015年4月頃
デージーネットが提案した「ownCloudによるオンラインストレージ」
ownCloudで社内ネットワーク環境にオンラインストレージを作成
取引先へファイルを送りたいがファイルの容量が大きくメールでは送れないため、ファイル交換システムを導入したいというご要望がありました。また、クラウド型のオンラインストレージでは、セキュリティ上のリスクが大きいため、別の方法はないかと悩まれていました。
ownCloudを導入
容量の大きいファイルや重要なファイルのやり取りをするため、ownCloudによるオンラインストレージを提案しました。ownCloudによるオンラインストレージは、クラウドではなく社内ネットワーク環境に作成しました。また、通信を暗号化することで、安全にファイルを交換することができます。
ownCloudでファイルを共有するグループを設定
ownCloudのファイル共有の範囲をユーザ・グループ単位で設定しました。グループに共有したファイルは、そのグループに属しているユーザのみと共有できるため、重要な情報を守ることができます。取引先などownCloudに存在しないユーザには、パスワードを設定してURLで共有することができます。
ownCloudの機能でスマートフォン・タブレットからファイルを確認
ownCloudは様々なデバイスに対応しています。そのため、外出先でもスマートフォンやタブレット端末からownCloudで作成したオンラインストレージにアクセスし、ファイルを確認することができます。
導入後の結果
【Webセミナー】OSSのおすすめメーリングリストシステム紹介セミナー
日程: | 10月23日(水)Webセミナー「BigBlueButton」を使用します。 |
内容: | OSSで実現可能なメーリングリストシステムをご紹介します。 |
ご興味のあるかたはぜひご参加ください。 |
ownCloudとは
ownCloudとはSuSEの開発者などが中心となり、コミュニティで開発が行われているオンラインストレージのOSSです。ownCloudを利用することで、自社専用のオンラインストレージを容易に作成することができます。ownCloudには豊富な機能があり、利便性の高いソフトウェアです。
ownCloudでは、オンラインストレージサーバを構築するownCloudサーバと、PCやモバイル端末からオンラインストレージにアクセスできるownCloudクライアントが提供されています。ownCloudを導入することで、インターネット経由でのファイル共有サービスを実現できます。
ownCloudの特徴
ownCloudには以下の特徴があります。
- マルチデバイス対応
ownCloudにはデバイスに合わせた専用アプリがあります。そのアプリをインストールすることで、PCやスマートフォン、タブレット端末などからownCloudで作成したオンラインストレージへアクセスしファイルを確認することができます。
- ID連携
ownCloudでは、LDAPやActive Directoryなど既存のアカウント管理システムとID連携をすることができます。IDの連携により、ownCloudでのユーザー登録をする必要がなくなります。
- 機能拡張性
ownCloudにはAPIやプラグインにより、機能追加ができる仕組みが用意されています。
- 外部ストレージ接続
ownCloudでは、NFSストレージ、iSCSIストレージ、FTPサーバ、Windows共有フォルダ、AmazonS3、Dropbox、Google Driveなどのストレージに接続することができます。
- 言語対応
ownCloudは主要20カ国以上の言語に対応しています。ユーザ単位での設定が可能で、日本語を設定することも可能です。
ownCloudのサポート
ownCloudに対する商用サポートは、ownCloud社で提供されています。デージーネットでは、OSS版ownCloud構築サービスを行っています。この場合には、デージーネットのOpen Smart Assistaceの利用をおすすめしています。このサービスでは、ownCloudに障害が発生した時に障害の回避、原因の調査を行い、設定で回避できるかの検討を行います。必要な場合には、OSSソースコードレベルの調査やOSSコミュニティとの連携なども行います。