RADIUSプロキシとは
RADIUSプロキシとは、RADIUSの認証やアカウンティングのリクエストを受け取り、それらのリクエストを他のRADIUSサーバに転送する機能である。この機能を実装したサーバをRADIUSプロキシサーバと呼ぶ。一般的にRADIUSの認証ユーザ名をユーザ名@レルム(同じ認証を適用するグループ)の形式で指定し、レルムによってリクエストを転送するRADIUSサーバを決定する。
RADIUSプロキシの利用用途
複数のISP間でローミングサービスを提供する場合にRADIUSプロキシを利用することがある。ローミングサービスの認証リクエストをRADIUSプロキシが受け取り、レルムによってISPを識別して、該当するISPのRADIUSサーバにリクエストを転送する。
RADIUSプロキシの構成
オープンソースソフトウェアのFreeRADIUSは、RADIUSプロキシの機能が実装されている。FreeRADIUSを使用すれば、ローミングサービスに対応したRADIUSサーバを構築することができる。FreeRADIUSでRADIUSプロキシサーバを作る場合でも、転送先のRADIUSサーバがFreeRADIUSである必要はない。RADIUSプロトコルに準拠したサーバであれば連携ができる。新たにローミングサービスを開始する時、フロントエンドのRADIUSプロキシにはFreeRADIUSを使用し、バックエンドは既存RADIUSサーバという構成が可能であるため、既存資産を有効利用したままローミングサービスを提供できる。
【カテゴリ】:認証  ネットワーク  
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