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7. Snipe-IT-Agentの活用方法

Snipe-IT-Agentによって、Linuxサーバや、手動登録するのが困難なPCの情報を自動的にSnipe-ITに登録することができます。
たとえば、個別のPCにインストールされているソフトウェアや接続されているデバイスなどをSnipe-IT上で管理できるようになります。

このような管理情報がSnipe-IT上に登録されていることで、Snipe-ITの検索機能、並べ替え機能、一覧機能などを組み合わせて、PCの資産管理に活用することができます。
たとえば次のような活用方法が考えられます。
  • 特定のデバイスが接続されているPCまたはサーバーをリストアップする
  • 特定のソフトウェアがインストールされているPCまたはサーバーをリストアップする
  • CPU、メモリ、ディスクなどの性能や容量の大きいものを探す
    • CPUスレッド数の順に並べ替える
    • メモリ容量の大きい順に並べ替える
    • ディスク容量の大きい順に並べ替える
  • 古いOSを使っているPCやLinuxサーバを探す
  • その他、個々のPCの詳細な情報を参照する

7.1. Snipe-IT-Agentで取得できる情報

Snipe-IT-Agentでは、登録情報ごとに次の情報を取得できます。
これらの情報は、すべてSnipe-ITの資産一覧表示画面で検索することができます。
  • コンピュータ名(ホスト名)
  • IPアドレス
    • ネットワークデバイスが複数あり、複数のIPアドレスがついている場合は、最初に見つかったものが優先されて登録されます
  • CPUスレッド数
  • メモリサイズ
  • ディスクサイズ
    • 接続されているディスクの総容量
  • ディスク情報
    • 各ディスクの名前(クライアントがLinuxサーバの場合)
    • 各ディスクの容量
    • 各ディスクのストレージタイプ
  • インストール済みアプリケーション
    • 各アプリケーションのアプリケーション名
  • コンピュータ情報
    • 使用しているCPUの情報
  • デバイス情報
    • デバイス種別
    • デバイス名
  • ネットワークデバイス情報
    • 各ネットワークインタフェースの種別
    • 各ネットワークインタフェース名
  • OS情報
    • OS名
    • OSバージョン

7.2. Snipe-IT-Agentで取得した情報を検索する

検索は、資産一覧画面上の一覧表にあるSearchボックスにキーワードを入力します。
検索対象は登録されている情報すべてです。
特定のアプリがインストールされているPCまたはサーバーを探し出す場合などに便利です。
以下はメールソフト「Thunderbird」が登録されているPCを検索する例です。
_images/use_sia_search.png

一覧表示画面右上の虫眼鏡アイコンをクリックして表示される「Advanced search」を使うことで、より詳細な検索をすることができます。
ただし、一覧表示項目のみが検索可能です。
例えば、一覧表示項目として「インストール済みアプリケーション」にチェックしていない(一覧に表示しない)場合、「インストール済みアプリケーション」は検索対象になりません。
_images/use_sia_asearch1.png _images/use_sia_asearch2.png

7.3. PCの性能や容量の大きさで一覧表を並べ替える

Snipe-IT-Agentでは、次の情報はその大きさで並べ替えられるようにデータが登録されます。
できるだけ性能の高いPC貸し出してほしいなどといった依頼を受けた場合に、保管庫にあるPCの中から性能の高いものを探し出すときなどに便利です。
  • CPUスレッド数
  • メモリサイズ
  • ディスクサイズ

並べ替えは、一覧表の項目名をクリックすることで、昇順/降順を切り替えることができます。

下記は、一覧表示されている状態から、ディスクサイズで並べ替えをする例です。
一覧表示の初期状態が以下とします。
_images/use-sia-sort1.png

「ディスクサイズ」をクリックすると、昇順(小さい順)に並べ替えられます。
_images/use-sia-sort2.png

さらにもう一度クリックすると降順(大きい順)に並べ替えられます。
_images/use-sia-sort3.png

7.4. 個別の資産の内容を表示する

個別の資産の内容を表示するには、一覧画面の中から資産タグまたは資産名をクリックします。
_images/use_sia_detail1.png

表示された画面中で、Snipe-IT-Agentで登録されたカスタムフィールドの情報は、「情報」タブ(初期表示されます)の中に表示されます。
ディスク情報やデバイス情報など複数行で表示されるものも、すべての情報を確認することができます。
_images/use_sia_detail2.png
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