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4. メーリングリストの設定をする

作成したメーリングリストについて、作成時に設定した内容以外に、より詳細な設定をすることができます。

Note

システム管理者とリスト管理者のどちらも実行可能です。


メーリングリストの詳細設定を行う場合、該当のメーリングリストの管理画面にて、画面左の「リストのオプション」→「運営」をクリックします。
表示された画面内の「リストの設定変更」内のメニューから各種設定が行えます。
_images/click_setting.png

設定後、各画面下部の「更新」をクリックし、設定内容を反映します。
_images/update_setting.png

4.1. 誰がリストに投稿できるかを設定する

リストへの投稿を可能とする対象を、以下のものから設定できます。
  • だれもできない
  • 読者のみ。それ以外からのメッセージは破棄
  • 投稿はモデレーションを受ける
  • 投稿はモデレーションを受ける。モデレータ自身の投稿もモデレーションを受ける
  • 投稿はモデレーションを受ける。モデレータは本人確認が必要
  • ニュースレター --- モデレータのみ
  • ニュースレター --- モデレータのみ。その前に投稿を確認
  • リストのオーナーのみ
  • パスワードで本人確認できたオーナーのみ
  • 読者のみ
  • S/MIME署名で確認された読者のみ
  • 投稿はモデレーションを受ける。投稿できるのは読者のみ
  • 読者以外の人がマルチパートメッセージを送った場合はモデレーションを受ける
  • パスワードで本人確認できた読者のみ
  • 投稿はモデレーションを受ける(読者もモデレータ自身も)
  • 読者限定。読者以外の投稿はモデレーションを受ける
  • 読者限定。読者以外は投稿を確認
  • 公開リスト
  • 公開リスト。投稿のヘッダにリストのアドレスがない場合は拒否(スパムよけ)
  • DKIM署名が正しければ誰でも本人確認不要
  • 公開リスト。添付ファイルのあるメッセージはモデレータに回送
  • 公開リスト。マルチパートのメッセージは拒否

「リストの設定変更」内の「送受信の設定」をクリックします。
_images/click_send_setting.png

表示された画面内の「メッセージを送ることができるのは」にて、リストに投稿可能とする対象を選択します。
_images/send-select.png

画面下部の「更新」をクリックして、設定を反映します。
_images/send_update.png

4.2. 返信先アドレスを設定する

リストへの投稿に返信する際、どの宛先に送るかを設定できます。
送信者やメーリングリスト以外に、その他のアドレスを指定することも可能です。
ただし、その場合は必ず届くメールアドレスを指定する必要があります。

「リストの設定変更」内の「送受信の設定」をクリックします。
_images/click_send_setting.png

表示された画面内の「返信先アドレス」にて、リストの返信先(Reply-To: SMTP ヘッダフィールド)に指定する内容を設定します。
_images/reply_to_header_set.png

    • Reply-To: フィールドに設定するアドレスとなる対象を、以下のものから選択します。
      • 送信者
      • リスト
      • すべて
      • 他のメールアドレス
  • 他のメールアドレス
    • 「値」にて「他のメールアドレス」を指定した場合に、本項目で指定したメールアドレスが使われます。
  • すでに存在するヘッダを優先する
    • Reply-To ヘッダフィールドに存在するメールアドレスの扱いについて、以下のものから選択します。
      • Reply-To:ヘッダを上書き
      • すでに存在するヘッダを優先する

画面下部の「更新」をクリックして、設定を反映します。
_images/send_update.png

4.3. 件名につける目印を設定する

リストに投稿した際、件名の前に付加する文字列を自由に設定することができます。
特定の文字列を記載することで、リスト名や投稿の連番に置き換えることも可能です。

「リストの設定変更」内の「送受信の設定」をクリックします。
_images/click_send_setting.png

表示された画面内の「件名につける目印」にて、リストの件名の前につける文字列を設定します。
_images/custom_subject_set.png

[% list.name %] を設定すると「リスト名」に、[% list.sequence %] を設定すると「投稿の連番」に置き換わります。
本項目で設定した内容が、[] で囲まれた状態でリストの件名の前に付加されます。

例として、以下のように設定します。
_images/sample_custom_subject.png

この設定をして、該当のメーリングリスト(本例では、「test@ドメイン」のメーリングリスト)に投稿すると、以下のような文字列が件名の前につきます。
_images/sample_custom_subject_mail.png

設定後、画面下部の「更新」をクリックして、設定を反映します。
_images/send_update.png

4.4. 投稿保管庫の利用設定を行う

投稿保管庫とは、メーリングリストに投稿したメッセージを月ごとに分けて保管しておくことができる機能です。
投稿保管庫にメッセージを保管することで、過去のやりとりを見返したり、ダウンロードすることができます。

ここでは、リストに投稿した内容を、投稿保管庫に保管するか否かを設定できます。
その他、投稿保管庫を利用する場合の詳細設定も行えます。

「リストの設定変更」内の「投稿保管庫」をクリックします。
_images/click_archive_setting.png

表示された画面内の「配送したメッセージを投稿保管庫に格納する」にて、投稿保管庫の利用の有無について、以下のものから選択します。
  • 有効
  • 無効
_images/process_archive_set.png

表示された画面内の「投稿保管庫」にて、投稿保管庫の権限や詳細を設定します。
_images/archive_set.png

  • アクセス権限
    • WebUI上で投稿保管庫にアクセスできる対象を、以下のものから選択します。
      • だれもできない
      • リストシステム管理者
      • オーナー
      • 読者のみ
      • 公開
  • メールコマンドによるアクセス権限
    • メールコマンドを使用して投稿保管庫にアクセスできる対象を選択します。
      • だれもできない
      • オーナー
      • 読者のみ
      • 公開
  • 容量制限
    • 投稿保管庫のサイズをキロバイト単位で設定します。
  • 投稿保管庫に保管する最大月数
    • 投稿保管庫に最大で何か月分の投稿を保管するかを設定します。

表示された画面内の「暗号化メールを平文で投稿保管庫に保管」にて、暗号化されたメールをどの形式で保管するかを、以下のものから選択します。
  • 元のメッセージ
  • 復号したメッセージ
_images/archive_crypted_msg_set.png

表示された画面内の「投稿保管庫でのスパム送信者対策」にて、投稿保管庫の保護設定を、以下のものから選択します。
  • HTTPクッキーを使う(利用者は、投稿保管庫の中を見る前に簡単なフォームでクッキーを受け取らなければならなくなります。)
  • JavaScriptを使う(javascript を使ってアドレスを隠します。)
  • 「@」を置き換え(「@」を文字列 「 AT 」 に置き換えます。)
  • アドレスを隠す(メールアドレスを表示しなくします。)
  • 何もしない
_images/web_archive_spam_protection_set.png

画面下部の「更新」をクリックして、設定を反映します。
_images/archive_update.png

4.5. DKIM/DMARC/ARCの設定を行う

メーリングリストにてDKIM・DMARC・ARCを利用する設定を行えます。
利用する場合は、対応するDNSレコードの設定が別途必要です。

「リストの設定変更」内の「DKIM/DMARC/ARC」をクリックします。
_images/click_dkim_setting.png

表示された画面内の「DKIMの設定」にて、DKIMを利用する際の設定を行います。
_images/dkim_parameters_set.png

  • DKIM秘密鍵のファイルのパス
    • PEM 形式の秘密鍵を指定します。
  • DKIM公開鍵をDNSで探す際のセレクタ
    • 公開鍵を取得するための DNS クエリ作成に使うセレクタを設定します。
  • DKIM の "d=" タグ
    • DKIM の "d=" タグ(署名者のドメイン)を指定します。"d=" にはリストのドメインを必ず含める必要があります。
  • DKIM の "i=" タグ
    • DKIM の "i=" タグを指定します。

表示された画面内の「リストへ送るメッセージのうち、DKIMで署名するもの」にて、どのような場合にDKIMで署名するかを、以下のものから選択します。
  • パスワードで本人確認ずみ
  • S/MIME署名で本人確認ずみ
  • DKIM署名で本人確認ずみ
  • モデレータが承認ずみ
  • 何もしない
  • どんなメッセージでも
_images/dkim_signature_apply_on_set.png

表示された画面内の「リストへ送るメッセージに ARC 封緘を付ける」にて、ARCの利用の有無について、以下のものから選択します。
  • 有効
  • 無効
_images/arc_feature_set.png

表示された画面内の「ARC の設定」にて、ARCを利用する際の設定を行います。
_images/arc_parameters_set.png

  • ARC 秘密鍵のファイルのパス
    • PEM 形式の秘密鍵を指定します。
  • ARC の公開鍵を DNS で探す際のセレクタ
    • 公開鍵を取得するための DNS クエリ作成に使うセレクタを設定します。
  • ARC の "d=" タグ
    • ARC の "d=" タグ(署名者のドメイン)を指定します。

表示された画面内の「DMARC保護機能」にて、一部のドメインでの過剰なDMARC保護を回避する設定を行います。
_images/dmarc_protection_set.png

  • 保護モード
    • DMARC保護機能の実行対象を、以下のものから選択します。
      • 何もしない
      • すべて
      • DKIM署名あり
      • DMARCポリシーが「拒否」
      • DMARCポリシーあり
      • DMARCポリシーが「隔離」
      • ドメインが正規表現に一致
  • ドメイン名に一致する正規表現
    • 送信者ドメインに一致させる正規表現パターンを設定します。
  • 新しい送信者アドレス
    • Fromヘッダを変更するときに使う電子メールアドレスを設定します。
  • 送信者名書き換えの形式
    • 書き換えたFromヘッダフィールドでの送信者の名前に使う書式を、以下のものから選択します。
      • 名前
      • 名前(アドレス)
      • 名前(リスト名経由)
      • 名前(アドレス、リスト名経由)
      • リスト(名前の代理で送信)
      • リスト名(アドレスの代理で送信)

Note

DMARC保護機能とは、DMARCポリシーに反するメールを拒否するポリシーのドメインからのメールについて、以下のように処理するものです。
・DKIMおよびDomainKey署名を削除する
・From: フィールドのアドレスはリストのアドレス(またはリストの設定で指定されたもの)に変更する
・受信者の便宜のため、元の送信者の情報を From: フィールドの表示名やコメントに埋め込む
・From:ヘッダーフィールドとDKIM署名の以前の値を、X-Original-From:とX-Original-DKIM-Signature:ヘッダーフィールドに保存する


画面下部の「更新」をクリックして、設定を反映します。
_images/dkim_update.png

4.6. その他のリスト詳細設定

上記以外に、「リストの設定変更」内の各メニューで設定可能な項目は次の通りです。
  • リストの基本設定
    • メーリングリストの件名
    • リストの見え方(リスト一覧にリストを表示するかどうかを設定します)
    • リストの分野
    • リストの言語
    • 読者数の上限(0で無制限)
    • 優先度(リスト宛てメッセージを処理する優先度です)
  • 送受信の設定
    • 配送時刻
    • まとめ読み送信をする時期(設定した周期で読者にまとまって送る設定)
    • まとめ読み内の最大メッセージ数
    • 読者が利用できる受け取りモード
    • 読者の初期設定
    • メッセージを分類するトピック
    • メッセージのどの部分でトピックのキーワードを探すか
    • メッセージへのトピックの印づけ
    • 送信者を秘匿する(送信者のメールアドレスを置き換えます)
    • メッセージヘッダの追加
    • 前付け/後付けの付け方
    • 最大メッセージサイズ
    • メッセージを個別化できるようにする
    • メッセージ処理のためのフックモジュール
    • 自動処理(cronジョブなど)で送られるメールを拒否するか
    • メッセージ受信時に取り除くヘッダフィールド
    • メッセージ配送前に取り除くヘッダフィールド
    • RFC 2369ヘッダフィールド
  • 権限
    • リストの案内を見ることができるのは
    • リストに読者登録できるのは
    • 読者を追加できるのは
    • 登録解除できるのは
    • 読者を削除できるのは
    • 招待できるのは
    • 登録確認処理を開始できるのは
    • 読者一覧を見ることができるのは
    • リストのオーナーのドメインを限定(指定ドメインのアドレスのみリストのオーナーになることができます。)
    • オーナーのドメインを制限しているときの、オーナー数の下限
    • オーナーの初期設定
    • モデレータの初期設定
  • 配送エラー
    • 配送エラー管理(配送エラー率が設定した値を超えたらリストオーナーに警告を送ります)
    • 配送エラーの管理、第一段階
    • 配送エラーの管理、第二段階
    • リストの読者へ配送するメッセージのうち、VERP 方式で送るものの割合
    • メッセージ追跡機能
    • エラーを起こした新規登録読者を削除
    • 読者登録確認がエラーを起こした読者を削除
  • データソース
    • データソースから取り込んだらその読者に知らせるか
    • 読者を外部データソースで決める
    • オーナーを外部データソースで決める
    • モデレータを外部データソースで決める
    • 「SQLクエリでの取り込み (include_sql_query)」の取得タイムアウト
    • ファイルからの取り込み
    • 外部ファイルからの取り込み
    • 他のリストからの取り込み
    • 外部のリストからの取り込み
    • LDAPクエリでの取り込み
    • LDAP二段階クエリでの取り込み
    • SQLクエリでの取り込み
    • 読み込みタイムアウト
    • メッセージ配信の際の取り込み時間制限
    • LDAPクエリによるカスタム属性
    • LDAP二段階クエリによるカスタム属性
    • SQLクエリによるカスタム属性
  • リストの説明とホームページ(リストから発信するメッセージやファイルを変更できます)
  • メッセージのテンプレート
    • 自動送信されるメッセージ
    • 配信するメッセージに追加するもの
    • その他(登録解除メッセージ、削除メッセージ、ウイルス検出メッセージ)
  • その他
    • モデレーション待ちメッセージの有効期間(メッセージがモデレーションキュー (「queuemod」パラメータで指定される場所) に留まる日数)
    • 利用者属性の追加
    • カスタムパラメータ
    • メール自動処理プログラムが引き起こすメールループを停めるための正規表現(送信者のアドレスがこの正規表現に合致すれば、メッセージを拒否します。 )
    • ピクチャ
    • 読者登録確認の定期発送タスク
    • 設定の最終更新
    • リストの状況
    • 設定の連番

4.7. リスト管理者の管理をする

リスト管理者(オーナー)の追加・設定変更・削除が行えます。

リスト管理者の管理画面に遷移するには、該当のメーリングリストの管理画面にて、画面左の「リストのオプション」→「運営」をクリックし、表示された画面内の「人」→「オーナー」をクリックします。
_images/click_user.png

リスト管理者を追加する場合、「オーナーを追加」の各項目を選択または入力し、「更新」をクリックします。
_images/add_owner.png

リスト管理者の設定を変更する場合、「オーナー(owner)」のメールアドレスをクリックし、表示された画面内の各項目を選択または入力し、「更新」をクリックします。
_images/mod_owner.png

リスト管理者を削除する場合、「オーナー(owner)」の削除したいオーナーの右端のチェックボックスにチェックを入れ、「更新」をクリックします
_images/delete_owner.png

4.8. モデレータの管理をする

モデレータの追加・設定変更・削除が行えます。

Note

モデレータとは、リスト管理者とは別に、リストに届くメッセージについて、送信を許可するか否認するかを決定する権限を持ったユーザです。


モデレータの管理画面に遷移するには、該当のメーリングリストの管理画面にて、画面左の「リストのオプション」→「運営」をクリックし、表示された画面内の「人」→「モデレータ」をクリックします。
_images/click_user.png

モデレータを追加する場合、「モデレータを追加」の各項目を選択または入力し、「更新」をクリックします。
_images/add_editor.png

モデレータの設定を変更する場合、「モデレータ(editor)」のメールアドレスをクリックし、表示された画面内の各項目を選択または入力し、「更新」をクリックします。
_images/mod_editor.png

モデレータを削除する場合、「モデレータ(editor)」の削除したいモデレータの右端のチェックボックスにチェックを入れ、「更新」をクリックします
_images/delete_editor.png

4.9. 読者を登録する

メーリングリストの読者を登録することができます。

メーリングリストに読者を登録する場合、該当のメーリングリストの管理画面にて、画面左の「リストのオプション」→「運営」をクリックし、表示された画面内の「人」→「読者」をクリックします。
_images/click_user1.png

一人だけ登録する場合、「一人だけ追加」のメールアドレスを入力し、「追加」をクリックします。
_images/click_adduser_one.png

確認画面が表示されるので、「確認」をクリックします。
_images/adduser_one.png

複数人をまとめて追加する場合、「まとめて追加」をクリックします。
_images/click_adduser_multi.png

一行ずつメールアドレスを入力し、「読者を追加」をクリックします。
_images/adduser_multi.png

4.10. 読者を参照する

メーリングリストに登録されている読者の情報を確認できます。

メーリングリストに登録されている読者を確認する場合、該当のメーリングリストの管理画面にて、画面左の「リストのオプション」→「運営」をクリックし、表示された画面内の「人」→「読者」をクリックします。
_images/click_user1.png

「読者一覧」に、現在メーリングリストに登録されている読者が表示されます。
_images/user_list.png

読者の情報を変更する場合は、対象の読者のメールアドレスをクリックし、表示された画面内の各項目を選択または入力し、「更新」をクリックします。
_images/update_user.png

4.11. 読者を解除する

メーリングリストに登録されている読者を削除することができます。

メーリングリストに登録されている読者を解除する場合、該当のメーリングリストの管理画面にて、画面左の「リストのオプション」→「運営」をクリックし、表示された画面内の「人」→「読者」をクリックします。
_images/click_user1.png

「読者一覧」の対象の読者の左端のチェックボックスにチェックを入れ、「選択したメールアドレスを削除」をクリックします。
_images/click_delete.png

確認画面が表示されるので、「確認」をクリックします。
_images/delete_user.png

4.12. ブラックリストを設定する

ブラックリストを用いることで、特定のメールアドレスやドメインからの配送を拒否することができます。

配送を拒否したいメールアドレスやドメインをブラックリストに設定する場合、該当のメーリングリストの管理画面にて、画面左の「リストのオプション」→「運営」をクリックし、表示された画面内の「ブラックリスト」にて設定を行います。
_images/click_blacklist.png

入力欄に、対象のメールアドレスまたはドメインを記載し、「保存」をクリックします。
_images/save_blacklist.png

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