構築事例:OSSのメーリングリスト管理システム(Sympa)
複数ドメインやLDAPによる統合管理に対応したメーリングリストシステムをSympaを利用して構築しました。
- お客様が悩まれていた課題
- メールアカウントとメーリングリストが別管理になっていて手間
- メーリングリストの数が増えて変更作業が大変
- 複数のドメインのメーリングリストの管理ができない
- +導入企業プロフィール
- ★
導入企業業種
情報・通信(インターネットサービスプロバイダ)(愛知県名古屋市)
ユーザー規模
1,000人
利用OS
Linux(CentOS6)
導入月
2013年2月頃
デージーネットが提案した「OSSのメーリングリスト管理システム(Sympa)」
Sympaの機能を活用
OSSのメーリングリストサーバ Sympaを導入
メーリングリストサーバには「Sympa」を導入しました。Sympaは他のメーリングリストと比較して非常に高機能です。
メールアカウントとメーリングリストをLDAPで管理
メールアカウントとメーリングリストを同じデータベース上で管理できるようにしました。Sympaでは、LDAPサーバをバックエンドとして利用できます。そのため、LDAPサーバでメーリングリストを管理できるようになりました。
SympaのGUIによるメーリングリスト管理
Sympaに付属している管理用WEBインタフェースで、メーリングリストを管理できるようにしました。SympaのWEBインタフェースは英語だけでなく、日本語にも対応しています。Sympaを利用することで、変更作業を簡単に行えます。
メーリングリスト管理画面例
マルチドメインの管理を実現
Sympaの管理用WEBインタフェースでは、ドメインごとに管理インタフェースを用意できます。そのため、異なるドメインのメーリングリストの管理も、Sympaを導入することで容易に行えるようになりました。
導入後の結果
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Sympaとは
SympaはGPLv2で公開されているオープンソースソフトウェアです。Sympaを導入することで、メーリングリストの管理を行うことができます。SympaはSendmailやQmail、Postfix等のメールサーバと連携して利用することができます。また、今回の事例でも紹介したように、Sympaには豊富な機能があります。
SympaのWEBインタフェース
Sympaには、管理WEBインタフェースがあります。SympaのWEBインタフェースは英語だけでなく、日本語やその他の言語にも対応しています。SympaのWEBインタフェースからは、メーリングリストの管理だけでなく、メーリングリストのアーカイブの参照、共有文書の管理などを行うことができます。また、Sympaでは異なるドメイン毎にメーリングリストの管理インタフェースを提供することや、ログインユーザの権限による操作の制限も行うことができます。
Sympaのバックエンド選択性
バックエンドの選択性もSympaの特徴です。従来のメーリングリスト管理ソフトウェアと同様に、Sympaでもファイルでのデータ管理をすることができます。加えてSympaでは、RDBMSやLDAPサーバをバックエンドとして利用することができます。今回の事例のように、メールアカウントとメーリングリストを同じデータベース上で管理することができます。
デージーネットとSympa
デージーネットでは、メーリングリストサーバには、Sympaを推奨することが多くあります。Sympaの機能が豊富なことや、バックエンドにLDAPやRDBを利用できることから、規模の大きなメーリングリストサーバにも対応することができます。さらに、企業では、Sympaを導入することでLDAPやActiveDirectoryのユーザ情報を利用できることも非常に大きなメリットです。
Sympaは比較的最近になって使われるようになりました。デージーネットでは、既にSympa導入実績が多数あります。導入後に大きな問題が発生することはなく、Sympaは順調に稼働しています。したがって、Sympaは品質的に安定しています。また、小規模なSympaのカスタマイズの実績もあります。
デージーネットではOpen Smart Assistanceによる導入後支援で、障害時の解析サービスを行っています。Sympaには商用のサポートがないため、バグなどの場合には、コミュニティーに連絡を取って修正を待つのが一般的な対応となります。ただし、有償ではありますが、デージーネットで修正を行うことも可能です。
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