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メールシステムで使えるおすすめOSS比較26選(2021年版)

メールシステムとは、メールの送受信、メールの閲覧、メールの管理など、メールに関する様々な機能を提供するサーバシステムの総称です。

最近では、クラウド上で提供されているASP型のメールシステムを導入する企業が多いようです。しかし、クラウド上のサービスは利用者数に応じた課金が多く、月額の料金になっているため、利用者数が多い組織や企業では、かなりの費用が掛かる場合があります。また、個人情報を頻繁に扱っていたり、機密情報を扱うことの多い企業など、セキュリティを重視する企業でも、ASP型のサービスを選ぶことが難しい場合があります。ASPサービスでは、従来から利用してきた機能がすべて揃わない場合もあります。こうしたことから、オンプレミス環境やクラウド上に自社で専用のメールシステムを持つ企業もまだまだ多いようです。

自社で専用のメールシステムを構築する場合には、有料のソフトウェアやアプラインアンス・サーバー等を購入することもできます。しかし、実際にはほとんどのソフトウェアをOSSで入手することができます。無料のOSSを使えばコスト面でのメリットもあります。デージーネットでは、様々な企業やインターネットサービスプロバイダのメールシステムを構築していますが、こうしたインターネット上のメールインフラでは、OSSの利用が主流です。

ここでは、自社の専用メールシステムを構築しようとする際に、安心してOSSを選択できるように、デージーネットでの導入事例のある主なOSSを紹介します。メールを読むソフトウェア(MUA)から、高度なメールの管理を行うソフトウェアまで、メールサーバ/メールシステムで使えるおすすめのOSSを分野毎にまとめています。また、ソフトウェアを選ぶことができるように、可能な限り複数種類の候補を比較しながら紹介します。なお、各ソフトウェアの詳細な情報については、各ソフトウェアのリンクを参考にしてください。

目次:メールシステムで使えるおすすめOSS

メールシステム用メールリーダ

最近では、スマートフォンなどの携帯端末では、メールを読むためのアプリがプレインストールされていることが多くなりました。しかし、PC上などでメールシステムの利用者がメールを読むためには、メールソフトウェアをインストールする必要があります。メールソフトウェアは、メールサーバと通信し、受信したメールの情報を取得して表示します。メールサーバとの通信方式では、メール本文をダウンロードしてPC側で管理する場合に使うPOP3プロトコルと、メールをサーバ側で保管して必要に応じてデータを取り寄せて閲覧する形式のIMAP4プロトコルが使われています。ここでは、Windowsなどでも動作する一般的なメールソフトウェアについて比較しながら紹介します。

Thunderbird

Thunderbirdは、OSSのWebブラウザで有名なFirefoxを管理しているMozillaが提供しているメールソフトウェアです。接続先のメールサーバ等の設定が非常に簡単にできるように工夫されていて、WindowsだけでなくMacOSやLinuxでも利用できます。メッセージの高速全文検索をサポートし、タブ表示、アーカイブ、メールのフィルタリングや自動でのフォルダへの分類など、多くの機能をサポートしています。様々な用途に向けたアドオンのソフトウェアやスキンが公開されていて、カスタマイズも自由自在にできるため人気があります。

Sylpheed

Sylpheedは、OSSのメールソフトウェアです。Linux、Windows、FreeBSDなどで動作します。Sylpheedの語源は風の妖精「Sylph」(シルフ)で、「風のように軽快で、空気のように自然な動作を」という意味が込められていると言われています。3ペインの形式での表示をサポートしています。細かな動作設定ができることが特徴です。また、Thunderbirdと比較して、シンプルで軽量に動作するというメリットもあります。

Webメールシステム用ソフト

最近では、クラウドのメールサービスが普及し、PCにメールソフトウェアをインストールするのではなく、Web上でメールを読むことのできるWebメールシステムの人気も高くなっています。ここでは、オープンソースのWebメールシステムのソフトウェアについて説明します。

Roundcube

Roundcubeは、OSSのWebメールシステム用のソフトウェアです。IMAP4に対応しており、アドレス帳、フォルダ操作、メッセージフィルタなど、機能が充実していています。また、操作性にも優れており、直感的に使うことができます。そのため、一般的なメールクライアントとほぼ同様に利用することができます。プラグインとスキンが豊富に提供されていて、自由に機能拡張ができるのが特徴で、スマホやパソコンなどのさまざまなデバイスからの閲覧にも対応しています。日本国内では、デージーネットが商用サポートを行っています。

Roundcube詳細情報   Roundcube構築事例

SquirrelMail

SquirreMailは、PHPで開発されたWebメールシステムのソフトウェアです。IMAP4に対応していて日本語を含む50以上の言語に対応していました。以前は、Webメールのソフトウェアとしてはメジャーなソフトウェアでしたが、HTML4.0対応など、設計が古くなっています。2014年からアップデートが行われなくなり、対応するPHPのバージョンもPHP5.5までとなっています。最近の新しいLinuxでは利用することが難しくなっているため、注意が必要です。

メールシステム用ソフト

メールは、インターネットの初期から使われてきた仕組みです。そのため、メールサーバのソフトウェアも、様々なソフトウェアが開発されてきました。ここでは、最もよく使われているメールサーバのソフトウェアを比較しながら紹介します。

Sendmail

非常に古くから使われているメールサーバ(MTA)のソフトウェアです。歴史が長く非常に高機能なソフトウェアですが、設定ファイルの形式が特殊なため、設定の難易度が高いというデメリットがあります。しかし、非常に高度で複雑なメールの配送にも対応できるという特徴があります。メールの配送は、1つのメールフォルダを1つのファイルで管理するmailbox形式のみをサポートしています。Sendmailは、メールに対して様々な処理を行うためのAPIであるMilterをサポートしていて、外部のソフトウェアと連携することができます。

Postfix

Postfixは、高速に操作するメールサーバ(MTA)のソフトウェアです。Sendmailに多数の脆弱性が発見されたことから、開発が行われたソフトウェアです。そのため、Sendmailとは、操作方法に互換性があります。現在は、ほとんどのLinuxディストリビューションで標準的なメールサーバソフトウェアになっています。

また、Postfixは、Sendmailに比較して設定が容易なことが特徴です。高速かつ安全に動作するように、機能ごとに複数のコンポーネントに分かれていて、各コンポーネントが高速に動作します。外部のデータベースやフィルタリングソフトウェアと柔軟に連携することができるのも特徴です。メールの配送は、mailbox形式だけでなく、1つのメールを1つのファイルで管理するMaildir形式もサポートしています。

Postfixも、メールに対して様々な処理を行うためのAPIであるMilterをサポートしています。また、ユーザ管理やメール配送制御などでLDAPやデータベースと連携するAPIも提供しています。そのため、様々な外部のソフトウェアと連携することができます。

Postfix構築事例

Dovecot

Dovecotは、高速でセキュアなPOP/IMAPサーバです。ほとんどのLinuxディストリビューションで採用されていて、POP/IMAPサーバとしては標準的なソフトウェアとなっています。サービスの受付やユーザ認証など、特別のアクセス権を持つ必要があるプロセスを独立させ、それによって高いセキュリティを実現しています。アカウント管理には、LDAP、MySQL、PostgreSQLなどを利用することが可能です。maibox形式、Maildir形式の両方をサポートしています。

Dovecot構築事例

Cyrus IMAP server

Cyrus-IMAPは、カーネギーメロン大学(CMU)で開発されたメールサーバソフトウェアです。POP/IMAPに対応しています。独自のデータベースにメールを保管するのが特徴です。外部データベースを利用した認証、アクセス制御リスト(ACL)、メールボックスの使用量の制限をサポートするなど大規模運用を意識して開発されています。

ユーザ管理システムと管理GUI

メールサーバでは、利用者がメールを読む時や送信する時に、ログインIDとパスワードによる認証を行います。このユーザ管理には、LDAPサーバがよく使われています。LDAPサーバは、人やグループに関する属性情報を集中管理するデータベースサーバです。ユーザ名、パスワードに加えて、メールアドレス、メールボックスの使用量の上限(クオータ)など、その他の属性も管理することができます。Microsoftが提供するActiveDirectoryもLDAPサーバの1種です。

メールサーバでLDAPサーバを使うのは、次のような目的のためです。

  • 別のシステムで使っているユーザ情報を共有する
  • メールサーバに登録できるユーザ数を無制限にする(Linuxユーザだと上限がある)
  • 複数のメールサーバ間でユーザデータを共有する
  • メールの転送先、メールボックス使用量の上限など、IDやパスワード以外の情報を一括管理する

ここでは、LDAPサーバと、それを管理する管理者用のソフトウェアについて比較しながら解説します。

OpenLDAP

OpenLDAPは、オープンソースのLDAPサーバのソフトウェアです。様々なLinuxディストリビューションで、標準的に採用されています。LDAPのサーバソフトウェアとしては、標準的な実装となっています。リモートからの管理やLDAPデータのレプリケーションにも対応しているため、大規模なシステムでの利用も可能で、デージーネットでも多くのISPのシステムで利用した実績があります。

OpenLDAP詳細情報   OpenLDAP構築事例

389 Directory Server

389 Directory Serverは、高速なLDAPサーバです。もともとNetscape社が製品として販売していたソフトウェアをRedHat社がオープンソース化したものです。そのため、RedHat系のディストリビューションで採用されています。OpenLDAPと比較して高速に動作するというメリットがあります。OpenLDAPと同様に、リモートからの管理やLDAPデータのレプリケーションに対応しています。

389DirectoryServer詳細情報   389DirectoryServer構築事例   389DirectoryServer無料資料

postLDAPadmin

postLDAPadminは、LDAPサーバを使ったメールシステム用のユーザ管理システムです。postLDAPadminを使うと、管理者がメールのユーザ管理をWebから行うことができるようになります。デージーネットが開発し、オープンソースソフトウェアとして公開しています。そのため、管理画面はすべて日本語です。メールのユーザの登録、削除、編集ができ、メールの転送やメールボックス使用量の制限などの管理もできます。また、メールユーザが自分でパスワードを変更するインタフェースも備えています。

postLDAPadmin詳細情報

PostfixAdmin

PostfixやDovecotでは、LDAP以外のユーザ管理方法もサポートしています。PostfixAdminは、MySQLでユーザ管理を行うメールシステム用のユーザ管理用システムで、オープンソースソフトウェアとして提供されています。メールアドレスの追加、削除をWeb画面から行うことができます。また、バーチャルドメインの管理も行うことができます。

メール配信システム

最近では、メルマガの配信など、マーケティング用のツールとしてメールが使われることが多くなっています。そのため、メール配信システムでは、効率的にメールの一斉配送を行うだけではなく、本文内に相手の名前を埋めこむテンプレート機能やメールの到達の確認などの機能が使われます。また、ソフトウェアによっては、配信の予約や、エラー時の処理なども行うことができます。ここでは、オープンソースのメール配信ソフトウェアについて、比較しながら紹介します。

phpList

phpListは、高機能なメール配信システムのソフトウェアです。メールマガジンの配信などに使われます。テキストでの配信だけでなく、HTMLでメール作成ができるHTMLエディタを搭載し、HTMLメールの配信もサポートしています。そのため、画像付きのインパクトあるメールを配信することもできます。

送信先の情報は、CSV形式などで取り込むことができるため、既存の顧客データをそのまま利用することができます。また、送信エラーになった場合に、該当アドレスを自動的に配信停止にしたり、購読解除したりする機能を持っています。また、開封情報などの統計情報を取得し、配信したキャンペーンの効果を測定することもできます。

phpList詳細情報   phpList無料資料

MagLo

MagLoは、簡易なメール配信システムのソフトウェアです。デージーネットが開発し、オープンソースソフトウェアとして公開しています。配信先ユーザのリストをCSV形式で登録し、一斉に配信することができます。配信時には、本文上に記載されたタグをCSVのデータに従って置換する機能があります。また、予約配信にも対応しています。

MagLo詳細情報

Nextcloud Formsプラグイン

Nextcloudは、オンラインストレージの機能を提供するオープンソースのソフトウェアです。Nextcloudに、Formsプラグインをインストールすると、アンケート機能を利用することができます。また、アンケートの集計を自動化することができ、効率化にもつながります。

メール配信の効果測定やテスト・マーケティングを行うため、読者やお客様にアンケートを実施することがあります。しかし、アンケートを実施するためのアンケート・フォームの作成にはHTMLやプログラムの知識が必要になります。そのため、初心者ではアンケート・フォームを作成することができません。

NextcloudのFormsプラグインでは、アンケートの質問項目の入力、回答の種別(テキスト入力、チェックボックスなど)の選定、内容の入力などの簡単なステップだけで、誰でも気軽にアンケート・ページを作成することができます。また、アンケートの実施後は、自動的に集計を行え、グラフなどで視覚的に表示することもできます。また、アンケート結果をCSV形式などでダウンロードすることもできます。

Nextcloud Formsプラグイン詳細情報

メーリングリスト

メーリングリストは、複数の人に同時に電子メールを配信する仕組みです。最も簡単なメーリングリストの機能は、PostfixやSendmailなどのMTAだけでも行うことができます。しかし、メーリングリストのソフトウェアを使うと、多くのメーリングリストをWebページから管理することができます。また、メーリングリストの参加者の管理機能や、メールのアーカイブ機能なども利用することができます。ここでは、代表的なメーリングリストのソフトウェアについて、比較しながら紹介します。

Mailman

Mailmanは、多くのLinuxディストリビューションで採用されているオープンソースのメーリングリストのソフトウェアです。メーリングリストの作成やユーザの入会・退会などの処理を、Web画面で行うことができます。また、コマンドラインからの管理も可能です。メーリングリスト毎に管理者を置くことができます。会員自身によるメーリングリストへの参加と脱退が可能です。過去に投稿されたメールをアーカイブし、閲覧することもできます。

Mailman詳細情報   Mailman構築事例

Sympa

Sympaは、大規模なメールユーザ環境で利用することのできるメーリングリストのソフトウェアです。mailmanでは、テキストファイルにメーリングリストの情報を登録し、管理しています。ファイルを直接読み込むため、登録メンバーが多くなると、それだけ処理時間もかかります。しかし、Sympaは、リレーショナルデータベースやLDAPを利用してメーリングリストを管理するため高速に動作します。そのため、大きな組織での利用や、たんさんのメールの配信を行う必要がある場合に最適なメーリングリストです。Sympaの管理用WEBインタフェースでは、ドメインごとに管理インタフェースを用意できます。そのため、異なるドメインのメーリングリストの管理も行うことができます。

Sympa構築事例

メールシステムのセキュリティ

メールは、ビジネスでも重要なツールです。一方、インターネットからの攻撃の対象となったり、情報漏洩の原因となることもあります。そのため、十分にセキュリティに配慮する必要があります。また、攻撃や配送の遅延などの課題に備えて、メールの記録やログを保管し、手軽に調査が行えるように事前に用意しておく必要があります。

迷惑メール対策/送信者認証/無害化

メールシステムでは、迷惑メールの対策やウィルス対策などのセキュリティ対策を行う必要があります。ウィルス対策のソフトウェア製品はかなり価格が高いのですが、残念ながらこの分野だけはオープンソースソフトウェアと比較して製品の方がずっと優れています。そのため、製品の利用を検討することをお勧めします。

パターンや機械学習などで迷惑メールを判定するフィルタプログラムを使って対策するのが一般的です。しかし、最近の迷惑メールは高度化し、このようなフィルタでは判定が難しくなりつつあります。そのため、メールの送信元ドメインが詐称されていないかを調べるためにSPF(Sender Policy Framework)やDKIM(DomainKeys Identified Mail)などの手法が使われてます。また、SPFとDKIMを組み合わせたDMARCも使われるようになっています。

また、自治体や官公庁では、ユーザにメールが届く前に、添付ファイルからマクロや実行形式のファイルを取り除いたり、HTMLメールをテキストに変換する無害化というセキュリティ対策も行われています。

ここでは、メールシステムで迷惑メール対策や無害化を行うためのオープンソースソフトウェアを比較しながら紹介します。

Rspamd

Rspamdは、オープンソースのスパムフィルタシステムです。Rspamdは、本文の解析だけでなく、SPF、DKIM、DMARC等を使用した送信者認証や送信元のIPアドレスを検査するDNSブラックリストの参照を行うことができます。このような様々なルールを組み合わせることでスパムの検知率の向上が期待できます。スパム判定時のアクションも柔軟に設定することができます。管理はWeb画面から行なうことができます。

Rspamd無料資料

ENMA

ENMAは、PostfixやSendmailと連携し、SPFとDKIMのチェックを行うためのソフトウェアです。IIJが開発しオープンソースソフトウェアとして公開しています。デージーネットでも、インターネットサービスプロバイダのシステムでDMARCに対応したメールシステムを構築する場合に利用しています。ただし、ENMAにはRspamdのような管理画面はありません。

SaMMA

SaMMAは、添付ファイルを操作するソフトウェアで、SPFやDKIMの検査情報を元に添付ファイルを削除したり、簡単に閲覧できないようにする機能を持っています。受信したメールには、検査結果が添付されるため、ユーザが迷惑メールかどうかを判断する基準として利用することもできます。また、SaMMAには、無害化モードがあり、本文や添付ファイルをテキストやPDFに変換することで攻撃を無害化し、未然に防止することもできます。さらに、本文に記載されたWebサイトのURLを直接クリックできない形式に変換するなど、フィッシングメールを防ぐための対策を行うこともできます。

SaMMA(無害化)詳細情報   SaMMA(無害化)構築事例   SaMMA(無害化)サポート

MADAI

MADAIは、メールを2つ以上の配送先に複製して配送する機能を持つソフトウェアです。デージーネットが開発し、オープンソースソフトウェアとして公開しています。添付ファイルの削除や無害化を実施した場合には、オリジナルのメールを保管しておきたいというニーズに応えるために作成されたソフトウェアです。そのため、メールアーカイブと組み合わせて使われることもあります。

MADAI構築事例

添付メール暗号化

日本では、個人情報や機密情報等、重要な情報をメールで配信する時には、添付ファイルをZIP暗号化し、パスワードを送付するという方法が使われることがあります。この処理は、地味に手間がかかり、さらにユーザが自分で暗号化をするとウィルスチェックを掛けることができないというリスクがあります。そのため、メールシステム側でウィルスチェックを実施した後に自動的に暗号化する方法が取られています。ここでは、添付メールを暗号化するソフトウェアを紹介します。

SaMMA

SaMMAは、メールの添付ファイルを操作するソフトウェアで、Milterを利用してPostfixやsendmailと連携して動作します。デージーネットが開発し、オープンソースソフトウェアとして公開されています。メールの添付ファイルを自動的に暗号化したり、添付ファイルを取り出してクラウド・ストレージ上に配置し、そのダウンロードURLのリンクに変換することができます。SaMMAでは、自動的にパスワードを生成するモードと、宛先ごとにあらかじめ登録したパスワードを使って暗号化する2つのモードがあります。自動的にパスワードを生成するのは便利ですが、それをメールで送付すると、セキュリティ上の意味がないとも言われています。SaMMAでは、あらかじめ決めたパスワードで暗号化することができるため、この問題を回避することができます。

もちろん、添付ファイルを暗号化したり、クラウドストレージに配置してURLリンクを取得したりする作業は、手動で行うこともできます。しかし、とても煩雑で時間がかかります。SaMMAは、この処理を自動化し、作業を効率化してくれます。また、暗号化やURLリンクへの変換を手動でおこなっている場合には、その作業を徹底することが困難です。しかし、SaMMAを利用するとメールを送る時にシステムで確実に処理を行うため、暗号化やURLリンクへの変換が必ず実施されます。そのため、セキュリティ上も、大きなメリットがあります。

なお、SaMMAでは、特定の相手だけに添付ファイルの暗号化やURLリンクの挿入を実施するように設定することもできます。

SaMMA(添付メール暗号化)詳細情報   SaMMA(添付メール暗号化)構築事例

メールアーカイブ

メールは、ビジネスで重要な情報を交換するために使われるようになりました。例えば、メールで交渉した記録は、裁判などの記録としても使われます。情報漏洩が発生した時には、メールが漏洩元として疑われる場合もあります。そのため、外部とやりとりしたメールを保管しておくことが重視されるようになっています。

メールの管理をユーザに任せておくと、ユーザは読み終わったメールを削除してしまう可能性があります。そのため、メールアーカイブシステムではユーザの操作とは関係なく、送受信したすべてのメールデータを保管するのが一般的です。メールアーカイブは、メールシステムのメール配送経路上に配置されます。

Messasy

Messasyは、メールアーカイブを行うためのオープンソースソフトウェアです。Milterを利用してPostfixやsendmailと連携し、送受信したメールをMaildir形式で保管することができます。Messasyには保管したメールを閲覧する機能はありません。そのため、DovecotなどのMaildir形式をサポートしているIMAPサーバを使って読み出します。また、メールアーカイブを閲覧するソフトウェアも別に必要です。Roundcubeが推奨されています。

Messasy詳細情報   Messasy構築事例

Apache Solr

Apache Solrは、全文検索の技術を使って、メールの検索の速度を高速化するために利用できるオープンソースのソフトウェアです。Apache Solrは、Dovecotと連携して動作します。ユーザがメールの検索を行うと、Dovecotがリクエストを受け付け、Apache Solrの全文検索のエンジンを利用して高速な検索を実施し、結果を返却します。特にメールアーカイブサーバに保存された大量のメールから必要なメールを探すためには高速な全文検索の機能が欠かせません。そのため、Messasyと合せて利用されます。

Messasy構築事例

ログ解析

メールのログは、利用頻度やコミュニケーションの状況などを分析するための重要な情報源になります。また、メールが届かなかったりした場合には、原因はログなどを使って調査する必要があります。ここでは、ログを分析して活用するためのソフトウェアを紹介します。

pflogsumm

pflogsummは、Postfixのメールログを解析し、レポートを作成するソフトウェアです。一時間毎のメールの送受信数、エラーメールの傾向、多くのメールを送っているアドレスなどの統計情報を分析し、テキスト形式で出力することができます。

Graylog

Graylogは、オープンソースのログ管理ソフトウェアです。メールサーバのログを蓄積し、高速な全文検索を行うことができます。また、ログの内容を自動的に解析し、ランキングやグラフなどの形式で表示することができます。大量のログを管理する必要がある場合に利用します。

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メール依頼管理

業務の依頼をメールで受け付けるケースが増えています。このような業務形態では、メールを適切に管理しないと、対応漏れにつながることがあります。ここでは、メールの依頼を管理するオープンソースソフトウェアを紹介します。

CuMAS

CuMASは、メールでの業務の依頼を管理するソフトウェアで、デージーネットが開発しオープンソースソフトウェアとして公開しています。CuMASは、もともと運用サポート窓口で効率の良い業務を行うために開発されたソフトウェアで、複数の担当者で情報共有を行うことで業務を効率化することができます。CuMASでは、メールを受け取るとサブジェクト毎に分類し、ジョブとして管理することができます。また、電話などで受付をした場合には、手動でジョブを作成することもできます。このジョブに対して、担当者や作業の進捗の登録などを行うことができます。さらに、問合せ日時や最終更新日時を管理しているため、長く滞留しているジョブを把握することができ、業務品質の改善にも繋がります。また、業務の依頼カテゴリ毎にメールアドレスを作成しCuMASに転送することで、組織内の様々な業務を一括して管理することができます。

Graylog詳細情報

冗長化

メールはビジネス上の重要なコミュニケーション手段になっているため、メールサービスが停止すると業務に支障が出ます。また、システム障害やハードウェア障害などで、メールが失われると、顧客や取引先とのトラブルになる場合があります。そのため、サーバには停止しないようにする対策が求められます。ここでは、サーバの冗長化を行うためのソフトウェアについて紹介します。

Pacemaker

Pacemakerは、2つ以上のコンピュータを使って、システムを多重化するためのソフトウェアである。オープンソースソフトウェアとして公開されていて、デージーネットでは以前からメールサーバを冗長化するのに利用しています。Pacemakerでは、クラスタ内で提供するサービスをリソースという単位で管理し、リソースの状態をチェックしたり、サービスの起動や停止を行います。

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Corosync

Corosyncは、ノードの死活監視を行うためのソフトウェアです。オープンソースソフトウェアとして公開されていて、Pacemakerと組み合わせることで、HAクラスタを構築することができます。Corosyncは、多数ノードの死活監視にも対応しています。

Corosync詳細情報   Corosync構築事例   Corosync無料資料

DRBD

DRBDは、ネットワークでつながっている2つのノードの間で、リアルタイムにデータを同期するためのソフトウェアです。カーネルモジュールとして動作し、Linuxカーネルにも採用されているオープンソースソフトウェアです。データ同期は、ファイル単位ではなく、ディスクパーティション単位で行います。そのため、様々な用途でデータの冗長化を行うことができます。2つのノードのうち片方を稼動系、もう片方を待機系として利用するのが一般的です。稼動系のノードが停止した事をCorosyncで検知し、Pacemakerを使ってサービスを切り換えることで、メールサーバを冗長化することができます。

DRBD詳細情報   DRBD構築事例   Corosync無料資料

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