389 Directory Serverとは
389 Directory Serverとは、オープンソースのLDAPサーバソフトウェアです。
背景
今までLDAPサーバを使用する場合、OpenLDAPサーバが広く利用されていました。しかし、Red Hat Enterprise Linuxは、バージョン7.4からOpenLDAPサーバを非推奨とし、今後のメジャーリリースには同梱されないことになりました。LDAPサーバを使用する場合、OpenLDAPサーバの代替となるRed Hat Directory Serverを推奨するようになります。
Red Hat Directory Serverは、レッドハット社が提供する商用ソフトウェアですが、これと同じ機能を提供するオープンソースソフトウェアとして389 Directory Serverを使用することができます。
Red Hat Enterprise Linuxを使用したLDAPサーバを構築する場合、今後は389 Directory Serverを使用することになります。
389 Directory Serverの特徴
GUIでの管理
専用のGUIを使って管理することができます。
高い信頼性
すでに世界の大規模なLDAPサーバとして多く使用されており、実用によって強化されています。また、バックアップ機能が充実しているためアカウントを安全に管理することができます。
同時接続での処理に強い
毎秒数千の操作を処理し、数十万のアカウントを処理することができる高機能なLDAPサーバです。
デージーネットではOpenLDAPと389 Directory Serverの比較検証を行いました。10,000件のLDAPエントリに対し、同時接続数を10、20、30、40に変更して測定を行った結果、389 Directory ServerではOpenLDAPに比べ約4倍のリクエストを処理することができました。
システム規模に柔軟に適応
データベースサイズの制限がないため、小規模から大規模まで要求に応じたLDAPサーバの構築をすることができます。大規模なシステムでは、高負荷に耐えられるような工夫が必要になりますが、389 Directory Server では、様々な構成でディレクトリサーバを複製することができるので、システムの負荷を分散することができます。
このように、システムの拡張性にも幅広く対応することが可能です。
デージーネットの取り組み
デージーネットでは、389 Directory Serverを使用したLDAPサーバを構築サービスを提供できるようにいたしました。389 Directory Serverの調査を行い、「389 Directory Server調査報告書」としてまとめて無料で公開しています。
今までOpenLDAPを使った大規模な認証システムの構築に関して、多数の実績を積んできましたが、今後は389 Directory Serverの特徴を捉えたLDAPサーバの構築を行っていきます。また、構築後の保守・サポートも提供しています。
【カテゴリ】:プロトコル  認証  
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