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OSSのおすすめ監視サーバ・監視ツール「稼働状況の可視化」
OSSのおすすめ監視サーバ・監視ツール「稼働状況の可視化」
サーバシステムでは、正常にサービスが行われていることを確認するために、システムの負荷やアクセス量などを監視する必要があります。また、ネットワーク機器では、通信のエラーが起こっていないことや、通信帯域が充分にあることを監視しておく必要があります。そうした、サーバや通信機器の様々な指標となる数値を集めて、管理します。
正常な状態というのは、サーバ毎に違います。そのため、どのような状態を正常とするかは、管理者が設定する必要があります。また、状態を保存し、履歴として可視化することで、異常な状態を見える化することも重要です。
サーバの稼働状況の可視化ツール
9. MRTG

MRTGは、SNMPで定期的にポーリングを行い、収集したデータをグラフ化するソフトウェアです。非常に古くから使われている稼働監視ツールです。MRTGは、perlで書かれたシンプルなソフトウェアで、HTML出力機能、設置の容易性から、広く使われています。
MRTGは、グラフ部分をPNGフォーマット、付帯情報をHTMLフォーマットで出力します。そのため、データを見るためにはWebサーバを起動しておく必要があります。収集したすべてのデータは過去2年間分保持され、過去1日間、7日間、4週間、12カ月間のトラフィックのグラフを生成します。情報の取得、グラフ化に特化しており、監視などの機能はありません。データ、設定はすべてテキストファイルで行います。監視と同時に画像ファイルを作成するため、あまり多くの対象を監視することはできません。
10. collectd

collectdは、サーバの統計情報を収集するためのオープンソースソフトウェアです。
Linuxサーバでcollectdを起動すると、定期的にサーバの統計情報を収集してデータベースに保存します。保存されたデータは、collectdに含まれるウェブインタフェース(CGI)を使用して参照することが可能です。収集データはグラフ化して表示されます。
プラグインとして提供されているモジュールをロードすることで、収集する情報を選択することができます。プラグインは数多く提供されていて、いろいろな統計情報を収集することができます。
例えば、Linuxサーバの基本的な統計情報では、CPU使用率・ディスクパーティションの使用量・ネットワークインタフェースの通信量・ロードアベレージ・メモリ使用量・スワップ使用量・TCPコネクション数等の統計情報を収集してグラフ化することができます。また、ApacheのサーバステータスやMySQLの統計情報等、サーバアプリケーションに特化した情報を収集することも可能です。
取得した統計情報を監視し、閾値を超えた場合にメール等で通知を行うこともできます。
11. Cockpit

CockpitとはLinux を管理するための WEBインタフェースで、RedHat Enterprise Linux 8、CentOS8、Ubuntu14などで利用することができます。Cockpitは、サーバの管理用GUIで、ユーザの追加/削除、ネットワーク設定の変更、ログの管理、サービスの管理等の機能を持っています。Cockpitには、システムの状況をグラフで表示する機能があり、それを利用してサーバの稼働状況の確認を行うことができます。Cockpitは、内部的にはPCP(Performance Co-Pilot project)というリモートモニタリングサービスを利用しています。Cockpitはインストールも容易ですので、稼働状況確認ツールとして、とても有用です。
Cockpitの詳細ページへ
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