CMDB(構成管理データベース)を構築するおすすめOSS 6選
ITシステムの複雑化に伴い、サーバやネットワーク機器、ハードウェア、IPアドレス、IT資産などの構成情報を正確に管理する重要性が高まっています。こうした情報を一元管理する仕組みがCMDB(構成管理データベース)です。本記事では、OSSを活用してCMDBを構築するメリットや、CMDBの中核となるNetBoxをはじめ、phpIPAM、Snipe-IT、Pleasanter、Keycloak、Graylog、OpenObserveといった関連OSSの役割と活用方法について解説します。
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目次
CMDBとは

CMDB(Configuration Management Database)とは、企業のITシステムを構成するサーバ、ネットワーク機器、IPアドレス、ソフトウェア、ハードウェアなどの構成情報を一元管理するためのデータベースです。 IT機器やIT資産全体を管理するだけでなく、それぞれの構成要素を可視化することで、運用管理や障害対応、変更管理を効率化することができます。近年はIT環境の複雑化に伴い、CMDB構築への注目が高まっています。
OSSでCMDBを構築するメリット
OSSでCMDBを構築するメリットは以下です。
OSSのためライセンス費用を抑えられる
OSS(オープンソースソフトウェア)とは、プログラムのソースコードが一般に公開されており、無償で利用できるソフトウェア です。ライセンス費用がかからないため、コストを抑えたCMDBを構築することができます。管理対象が増加しても、追加費用はかからず、将来的なシステムの拡張にも対応することができます。
カスタマイズしやすい
ソフトウェアのソースコードが公開されているため、自社専用にシステムをカスタマイズすることができます。商用製品・クラウド製品では、一般的に標準機能や設定範囲が予め設定されていることが多いですが、OSSでCMDBを構築することで、管理項目の追加・画面変更、外部システムとの連携など、自社に最適な形でシステムを運用することができます。
API連携が豊富
OSSの多くはAPIを提供しているため、他のシステムとの連携をすることができます。認証基盤や監視システム、ログ管理ツール等と連携させることにより、各ツールの構成情報の自動登録・更新、運用業務の自動化を図ることができます。
ベンダーロックインがない
OSSで構築したCMDBは、ベンダーの製品やライセンス体系に依存することがないため、将来的なシステム変更・機能追加にも柔軟に対応できます。ベンダーのサポート終了のリスクや価格改定の影響を受けにくく、自社専用の最適な製品やサービスを選択することができます。そのため、技術的・運用的にも自由度が高く、将来的なシステムの拡張や刷新にも対応しやすいため、長期運用において大きなメリットです。
CMDB構築で利用できるOSS
ここでは、CMDB構築で利用できるおすすめなOSSを紹介します。
NetBox

NetBoxとは、IPアドレス管理(IPAM)やデータセンター管理(DCIM)の機能を兼ね備えたOSSのネットワーク管理支援ソフトウェアです。NetBoxは、CMDB(構成管理データベース)の中核となり、CMDBに求められる構成情報の管理、各ツールの関係性の把握、変更履歴の管理を支援し、障害対応や運用自動化の効率向上に貢献します。
phpIPAM

phpIPAMとは、IPアドレス管理を効率的に行うためのツールです。サーバーやネットワーク機器が増えると、IPアドレスの重複や未使用アドレスの把握漏れなどが発生しやすくなります。phpIPAMを活用することで、IPアドレスの割り当て状況やサブネット構成を一元管理でき、ネットワーク運用の効率化と構成情報の正確性向上につながります。
Snipe-IT

Snipe-ITとは、WEBインタフェース上で資産を管理するためのオープンソースソフトウェアです。CMDBにおいては、構成情報の中で IT資産管理を担います。CMDBでは、構成要素(CI)の情報を管理することが重要ですが、Snipe-ITを活用することで、機器の所有者・設置場所、購入日、保守期限、ライセンス情報などの資産情報を一元管理できます。これにより、構成情報だけでなく、資産管理やライフサイクル管理まで含めた運用が容易になります。
Pleasanter

Pleasanterとは、ノーコード・ローコードで データベース型の業務アプリケーションを作成することができるオープンソースソフトウェアです。組織の運用要件に合わせて独自のCMDBやIT資産管理システムを構築するための基盤として活用することができます。 Pleasanterでは管理したい情報に合わせてテーブルや画面を自由に設計できます。そのため、自社独自の管理ルールや業務フローに対応したCMDBを構築したい場合に適しています。
CMDB構築で便利なOSS
ここではCMDBを構築する上で、便利なOSSを紹介します。
Keycloak

Keycloakとは、様々なアプリケーションやサービスへのサインインを一度で行うことができるオープンソースソフトウェアです。CMDBは構成管理だけでなく、運用担当者や管理者が日常的に利用するシステムであるため、適切な認証・認可の仕組みが欠かせません。Keycloakを導入することで、ユーザーアカウントや権限を一元管理できる他、LDAPやActive Directoryとの連携による認証統合も実現でき、管理者の負担を軽減することができます。
Graylog

Graylogとは、GUIからログサーバの管理やログの参照、検査、可視化などを行うことができる統合ログ管理ソフトウェアです。CMDBを構築する際には、構成情報と運用情報を結び付けるための基盤として活用できます。 Graylogを利用することで、サーバやネットワーク機器から収集したログを一元管理し、障害発生時の原因調査の追跡やセキュリティインシデントの分析を効率化できます。
OpenObserve

OpenObserveとは、Zinc labsによって提供されているログの全文検索エンジンとフロントエンドUIを兼ね備えたログ管理ソフトウェアです。CMDBを構築する際には、構成情報と運用情報を結び付け、システム全体の状態を把握するための基盤として活用できます。OpenObserveを利用することで、ログだけでなくメトリクスや分散トレースも一元的に管理できるため、障害の検知や原因分析を効率的に行えます。
まとめ
CMDBは、サーバやネットワーク機器、IPアドレス、IT資産などの構成情報を一元管理し、運用管理や障害対応を効率化するための重要な基盤です。OSSを活用することで、ライセンスコストを抑えながら、自社の要件に合わせた柔軟なCMDB環境を構築できます。また、API連携やカスタマイズ性に優れているため、既存システムとの統合や運用自動化にも対応しやすいというメリットがあります。
デージーネットの取り組み
デージーネットでは、CMDBを構築するために使えるさまざまなOSSを各種扱っており、お客様のご要望や用途に合わせた最適なシステムをご提案可能です。また、弊社でシステムを構築したお客様には、導入後支援として「Open Smart Assistance」という保守サービスも提供しています。保守サービスの内容として、OSSやソフトウェアの利用方法に関するQ&Aの受け付け、障害発生時の調査、ソフトウェアの脆弱性などのセキュリティ情報の提供等を行っています。
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Graylogとは、GUIからログサーバの管理やログの参照、検査、可視化などを行うことができる統合ログ管理ソフトウェアです。ログ以外の各種の情報も蓄積してグラフ化したり、監視を行うこともできます。そのため、大量のデバイスを扱うIoTの分野でも活用されています。
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