オープンソース

BigBlueButton〜OSSのウェビナーシステム〜

働き方改革が進められており、その一環としてテレワーク・リモートワークが注目されています。現在、新型コロナウィルスの流行により、テレワーク・リモートワークの実施が急速に求められています。また、セミナー開催においては、集合セミナーの開催が難しい状況になっており、ウェビナー開催の要望が増えています。ウェビナー(webinar)とはウェブ(web)とセミナー(seminar)を掛け合わせた用語で、オンラインで行うセミナーのことをいいます。その他にWebセミナーやオンラインセミナーとも呼ばれています。

弊社でも、毎月会場参加型のセミナーを開催していましたが、現在は開催が難しい状態となっています。ウェビナーは、通信設備があれば、国内のどこからでも配信に参加することが可能になります。実際に足を運ぶセミナーとは違い交通費もかからず気軽にどこらかでも参加が可能なことがメリットです。しかし、クラウドサービスのウェビナーシステムなどのツールも多く利用されていますが、ランニングコストの課題等により、利用を躊躇しています。こんな場合、自組織専用のウェビナーシステムを運用することができれば、自由にウェビナーを開催することができるようになります。

学校などでのオンライン授業やビジネスの現場では、拠点間の研修やウェビナーでの利用など使用用途は様々です。ウェビナーは、インターネット環境さえあれば、場所を選ばずに受講できるため、顧客を集客しやすいともいわれています。ここでは、オープンソースソフトウェアのウェビナーシステムのBigBlueButtonについてご紹介します。

BigBlueButtonとは

BigBlueButtonとは、オープンソースソフトウェアのWeb会議システムです。BBBとも呼ばれており、ウェブブラウザを使用して、遠隔の利用者とのWeb会議を実現することができます。BigBlueButtonは、GNU Lesser General Public Licenseのもとで、オープンソースソフトウェアとして公開されています。BigBlueButtonをインストールするためのサーバは、Ubuntu 16.04 64-bit OS running Linux kernel 4.xであることが必要です。BigBlueButtonは、フロントエンドアプリケーションにGreenlightを利用しました。Greenlightを使用すると、ユーザが会議室の作成、会議室の開始(ウェビナーの開催)、セッションの記録を容易に行えます。

BigBlueButtonログイン画面

BigBlueButtonを選ぶポイント

WEB会議ツールBigBlueButtonの特徴は以下になります。

ウェビナーが開催できる

デージーネットでは、Web会議システムとして、オープンソースソフトウェアのJitsiを利用しています。その違いとして、BigBlueButtonは、同じWeb会議システムのJitsiと比較して動画配信や共有メモなどのウェビナーの機能が充実しています。

BigBlueButtonは、モデレーター(主催者・運営・操作)やプレゼンター(セミナーで実際に話す人)、ユーザー(視聴者)など、役割や権限をわけることができます。またプレゼンテーション資料を共有でき、資料には、レーザーポインタで指し示したような赤点を表示したり、資料に書き込みをすることもできます。もちろん画面共有も可能なので、製品デモ等も行うことができとても便利です。操作方法も簡単なので初心者でも利用することが可能です。

BigBlueButtonファイル共有画面

オープンソースのため制限なく利用可能

一般的なウェビナーツールには大きく分けてクラウドサービス型のツールとオンプレミス型のツール、2種類のWeb会議システムがあります。クラウドサービスのウェビナーツールというとZoom やSkype 、Cisco のwebex などさまざまなツールがよく利用されています。Zoom やSkype 、Cisco のwebex などはプランや使用人数(ホスト)によって価格が異なります。使用するためにはトライアル期間は無料な場合もありますがそれ以降は、月額料金がかかるなど使用年数に応じて基本料金など費用がかかります。クラウドのウェビナーツールは、簡単に利用を開始することができますが、デメリットとして使い続けると費用が高いことや利用時間の制限があります。その点、BigBlueButtonは弊社の商品ではなくオープンソースソフトウェアのウェビナーツールため、ソフトウェア自体のコストは不要です。参加人数、セミナー時間の制限や、ライセンス、月額料金を気にせず初期費用のみでランニングコストを抑えて利用することができます。

オンプレミス環境に構築することができる

BigBlueButtonは、セキュアな環境に構築することができるため、機密情報や個人情報を扱うセミナーを開催する場合でも、セキュリティ面を気にせず安心して開催することが可能です。録画したデータもセキュアな環境に保管できます。社内にサーバを設置できない場合は、クラウド上に構築することも可能なため、社内のルールにそってオンプレミスかクラウドどちらにも対応ができます。

Webブラウザから簡単にログインできる

BigBlueButtonは、Microsoft EdgeとFirefox、Google Chromeに対応しており、インターネット上からセミナールームに手軽に入室できます。セミナールームを作成すると、専用のURLが作成されます。利用者は、そのURLからセミナーに参加することが可能になります。利用者はユーザ登録や専用のソフトのダウンロードなどの必要もありません。事前にアカウントを発行して、会員限定の参加にしたり、入室の際にモデレータの承認がなければ入室できないようにする設定での開催も可能です。モバイルにも対応しているため、iOSやAndoroidなどスマホやタブレットのモバイル端末で外出先から気軽にアクセスすることができます。

BigBlueButtonn入室イメージ

BigBlueButtonの機能

ウェビナーの開催に優れているBigBlueButtonには、以下のような様々な機能があります。

セミナールームの詳細設定

BigBlueButtonは、セミナールーム(会議室)ごとに設定を変更することが可能です。例えば、入室の際にユーザを視聴のみにすることやすべてのユーザのマイクをミュート設定にしたり、カメラの共有をモデレーターとプレゼンターのみ表示させることができます。

BigBlueButtonホームルーム画面

ユーザ同士には、カメラの共有やユーザのアカウント名を表示させないこともできるので、ルームごとに運用方法を変えて目的にあったセミナーを開催することが可能です。またユーザが退出した場合には、オフラインと表示されます。

BigBlueButton新しい会議室作成の画面

セミナーの録画

BigBlueButtonは、実際に行っているセミナーを録画することができます。録画の一時停止や再開もボタン1つで行うことができます。チャットで会話した内容も動画配信することができます。

BigBlueButton録画再生のイメージ

録画したセミナーは、ホーム画面の録画一覧に保存されます。録画の公開方法も、会議室のURLを知っているすべてのユーザに公開する方法や、録画専用のURLを発行し、特定の人のみに公開する限定公開という方法があります。そのため、録画したセミナーを違う場所で公開したり、参加できなかった人に後から録画したものを配信することも可能です。

BigBlueButtonすべての録画の画面

動画の共有

BigBlueButtonは、YouTubeやVimeoなどの外部サイトから動画の共有が可能になります。そのため動画などの映像を見せながらのセミナーをすることができます。しかし、外部サイトの動画を録画することはできません。また、BigBlueButtonで録画したセミナーを動画配信するためには、そのURLを対応させるなどの連携が必要になります。

BigBlueButton動画の共有の画面

チャット機能や共有メモ機能

BigBlueButtonには、参加者全員が書き込めるチャットや全員が参照できる共有メモがあります。チャットや共有メモの書き込みの可否も会議室を作成する際に設定することができます。セミナーの際にチャットに質問を記載してもらい、それに実際に音声で、質疑応答するような運用も可能です。チャットや共有メモは、テキストファイルでダウンロードできるので後から内容も確認することができます。デージーネットでは、実際のセミナーで質疑応答はこの方式で行っています。あとから文字で確認できることで、その場で回答できなかった内容も後日メールで回答することも可能です。

グループチャットの画面

アンケート機能

プレゼンテーション資料を利用しているときに限り、アンケート機能を利用することが可能です。アンケート機能は、出題者側が回答方法を選択することができ、はい/いいえや〇×、さらに回答を自由に追加することも可能です。アンケート機能は、その場でユーザが投票し、その結果をリアルタイムに集計し、共有できます。

アンケート機能の画面

小会議室機能

セミナールーム(会議室)に参加している参加者を小さなグループに分けることができる機能が搭載されています。セミナー中に、グループワークやディスカッションを開催したい場合やミーティング中に各部署ごとで打ち合わせを開催したい場合などに活用することができます。参加者の中で、少人数でコミュニケーションを取りたい時に最適です。

小会議室の招待の画面

また、グループに分ける際は自動的または手動で分割したり、会議室数、利用時間をカスタマイズすることが可能です。用途ごとに運用方法を変えニーズにあった小会議室を作成することができます。

小会議室作成の画面

学習管理できるソフトウェアとの連携

学習管理ができるOSSであるCanvas LMSと連携することができます。Canvas LMSは、研修、試験、成績管理など全てオンライン上で完結するオープンソースのソフトウェアです。Canvas LMSと連携することで企業内研修や教育機関で講義の日時やスケジュールを管理しながら同じシステム内でウェビナーをリアルタイムに実施することが可能になります。講師は、同じ研修を受ける受講者全員や一部の受講者を選択し、オンライン講義に招待することができるようになります。

CanvasLMS連携

またBigBlueButtonは、録音・録画機能があるためオンラインで参加できなかった人は、後から録画を視聴することも可能です。そのため、企業の方針に沿った最適な運用をすることができます。

デージーネットの取り組み

デージーネットでは、BigBlueButtonを利用して自社開催の技術セミナーや就活生向けの会社説明会を行っています。お客様との打ち合わせや社内でのミーティングでは、Web会議ができるOSSのJitsi、セミナーや会社説明会ではウェビナーの機能がBigBlueButtonを採用し、用途に合わせてソフトウェアの使い分けが効果的なため、おすすめしています。BBBを利用したセミナーでは、最大同時接続で30名程度でセミナーを開催した実績があります。

また、ウェビナーシステムの構築を提案しています。デージーネットで構築サービスを提供したお客様には、導入後支援サービスとして、Open Smart Assistanceを提供しています。これは、ソフトウェア単体のサポートではなく、Linuxなどを含む全体に対するサポートです。導入をご検討の方には、実際にBBBを使用したデモやWeb打ち合わせも可能です。

BigBlueButtonのインストール方法や操作方法などのより詳しい情報は、調査報告書で解説されています。

「関連情報の一覧」

BigBlueButton調査報告書

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BigBlueButtonとは、オープンソースのビデオ会議を行うことができるソフトウェアです。ウェブブラウザを使用して、遠隔の利用者とビデオ会議を行なうことができます。本書は、ウェブセミナーを開催できるオープンソースソフトウェアBigBlueButtonの調査報告書です。

Jitsi〜OSSのWeb会議システム〜

OOS情報Jitsi

Jitsiとは、オンプレ環境や、クラウド環境に専用のシステムとして構築できるオープンソースのWeb会議のソフトウェアです。ブラウザから接続でき、スマホ用のアプリも無料で公開されています。テレワークでは、専用システムならではの使い方ができ、生産性向上のメリットもあります。

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