構築事例:Jitsiを利用したテレワーク環境(Web会議システム)の導入
新型コロナウィルス(COVID-19)感染症の流行に伴い、東京都知事より不要不急の外出の自粛要請が行われました。この要請に伴ってデージーネットの東京営業所に勤務する社員は、自宅からのテレワークに移行しました。テレワークを行うためにWeb会議システムであるJitsiを導入しました。
- お客様が悩まれていた課題
- 社内や顧客とのミーティングする環境がない
- テレワーク社員の勤務状況の確認ができない
- +導入企業プロフィール
- ★
導入企業業種
情報・通信
ユーザー規模
40名
利用OS
CentOS
導入月
2020年3月
デージーネットが提案した「Jitsiを利用したテレワーク環境(Web会議システム)の導入」
クラウド上にJitsiを構築しWeb会議ができる環境の整備
ハードウェアの準備がすぐできないということや、外部のユーザも利用することが想定されるため、今回はクラウド上にJitsiを構築することにしました。インスタンスのスペックは、それまでの検証からt2.medium(vCPU2/メモリ4GB)を選定しました。また認証については、ワンタイムパスワード等の作り込みを行う時間がなかったことから、簡単に設定・更新が行えるベーシック認証を暫定的に採用しました。
現状は、運用的にパスワードの申請・発行を行えるようにしています。ベーシック認証自体はNginxの機能を使い、NginxがJitsiに対してのリバースプロキシとして動作する構成になっています。Jitsiや周辺ソフトウェアの設定・試験は、テレワークが決定した日中に完了し、翌日にはテレワークに移行することができました。
1つの会議ルームへの殺到
実務上会話を行うためなどの理由で、1つの会議ルームに10~20名程度の社員が同時に接続する状況が発生しました。かなりの人数が同時にお互いのカメラ・音声を共有している状態でしたが、Jitsi自体の負荷の数値は上がらず、サーバとしては良好な状態を保っていました。
しかし、クライアントPC側で問題が発生しました。WEBブラウザが多くの動画を処理している状態が発生し、クライアントPCが耐えきれず、画面が動かないなどの問題がありました。この問題は、いくつかの会議ルームに分けて利用する運用を行うことで、解決しました。
ネットワークの従量課金の問題
トラフィックが費用固定で利用できるConoHaのサービスを利用しました。ただConoHaのサービスは、ネットワーク帯域が100Mbpsという制約がありました。そこでJitsiのデフォルトの動画解像度を少し下げ、ネットワークトラフィックが肥大化しないよう調整を行いました。
導入後の結果
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