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NextcloudのONLYOFFICE連携でExcelを共同編集する方法
NextcloudのONLYOFFICE連携でExcelを共同編集する方法
Excel・Word・PowerPointなどのオフィス文書を安全に共同編集したい企業は近年急速に増えています。しかし、多くの共同編集ツールはクラウド前提であり、機密情報を扱う企業やオンプレミス環境を重視する組織では導入が難しいケースもあります。そのような悩みを解決する方法として有効なのが、NextcloudとONLYOFFICEを組み合わせた共同編集環境です。ここでは、両者を組み合わせることで、どのようにExcel/Word/PowerPointを共同編集できるのか、わかりやすく解説します。
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目次
Nextcloud×ONLYOFFICEで何ができるか
Nextcloudはオープンソースのファイル共有・コラボレーションプラットフォームで、企業向けの「オンプレミス版Google Drive」や「オンプレミス版 OneDrive」とも言える存在です。Nextcloudは、安全に各種ファイルやブックを保管、共有でき、アップロードやダウンロード、削除といった基本機能の他、監査・操作ログの記録や細かいアクセス制御、同期、LDAP/AD連携など様々な機能を備えています。カレンダーやトークなどの便利なプラグインも充実しており、必要に応じて公式の商用サポートも用意されています。
NextcloudにONLYOFFICEを組み合わせることで、以下のことが可能になります。

- Excel(.xlsx)の共同編集
- Word(.docx)の共同編集
- PowerPoint(.pptx)の共同編集
- PDFファイルの共同編集
- Microsoft Visionで作成した図(.vsdx)の表示
- Google WorkspaceやMicrosoft 365と同レベルの同時編集、履歴管理
- ファイルはすべてサーバ内に保存(オンプレミスやプライベートクラウド)
- ブラウザだけで編集可能(パソコンへのソフトのインストール不要)
このように、オンプレミス環境に構築したNextcloud上で、Microsoft Office互換の閲覧、共同編集ができることがONLYOFFICEの最大の強みといえます。
ONLYOFFICEとは? 機能と特徴
ONLYOFFICEは、Microsoft Officeと高い互換性を持つオープンソースのオフィススイートです。ラトビアに拠点を置くAscensio System SIA社が運営しており、ソースコードリポジトリは、GitHubで無料で入手できます。文書作成、表計算、プレゼンテーション、PDF編集・閲覧を一つのアプリで扱うことができ、次のような特徴があります。
高いMicrosoft Office互換性
Microsoft Officeと互換性が高く、Excelの関数、PivotTable、グラフなどはそのまま動作し、Wordのレイアウト、PowerPointのアニメーションなどもサポートしています。Microsoft Officeと同様に上部にリボン形式のメニューを搭載し、レイアウトや操作感も近くなっています。他のオープンソース系Office(LibreOffice / Collabora)より互換性が高いとされています。OSはLinux、macOS、Windows、モバイルではiOSおよびAndroidにも対応しています。

ブラウザだけで直接編集が可能
クライアントPCに専用のOfficeをインストールする必要はありません。条件として次のようなブラウザがあれば、どのPCからでもオンラインで簡単に利用することができます。
- Microsoft Internet Explorer 9 以降
- Mozilla Firefox(最新バージョン)
- Opera(最新バージョン)
- Safari(最新バージョン)
- Google Chrome(最新バージョン)

もちろん、デバイスにインストールしてローカルで利用することも可能です。
共同編集に強い
NextcloudとONLYOFFICEを連携させることで、次のような共同編集機能を使うことができます。
- 複数人による同時編集(Co-editing)
- コメント(グループで意見交換)
- 変更履歴(誰がどこを修正したのか)の共有・承認・却下
- 文書のバージョン管理
- 組織単位・ユーザ単位でのアクセス権設定

変更履歴の確認

コメント機能
ドキュメントの変換もサポート
エディタ内での操作や、無料のオンライン変換ツールを使い、次のようなドキュメント形式への変換も行うことができます。
- PDFへのエクスポート/インポート
- MarkdownやHTMLへの変換
- 電子書籍用フォーマット(EPUBやFB2)への変換

オンプレミス対応
従来のオフィス文書のオンラインエディタはクラウドサービスで提供されていることが多いですが、ONLYOFFICEはオンプレミス環境で利用することが可能です。この点が、クラウドサービスが使えない環境でのソリューションとして、ONLYOFFICE採用が増えている理由でもあります。企業・自治体・金融機関などで機密情報を扱う場合でも、オンプレミスで安全な共同編集環境が実現できます。
PDF編集もサポート
ONLYOFFICEでは、PDFの共同編集として、次の2つのモードをサポートしていますが、注意点として、Word/Excel/PowerPointのような“リアルタイム全員同時編集”とは挙動が少し異なります。PDF編集時に挿入できるオブジェクトや編集可能な範囲は、PDFフォーム作成・注釈の追加入力が主で、通常の文書/スプレッドシート編集ほど自由に行うことはできません。

なお、Nextcloud連携でのPDF共同編集を使いたい場合は、対応バージョンのONLYOFFICEコネクタ(例:v9.5以上)などが必要です。
Strictモード(段落/ページロック)
誰かユーザが編集中の場合は、その記入者が触っている部分(段落・テキストブロック・オブジェクトなど)を自動でロックして、他のユーザが編集できないようにするモードです。各ユーザは、自分のロック領域で作業をします。編集の内容が保護され競合が発生せず、レイアウト崩れなどのリスクも低いため、契約書や申請書のような重要な文書の編集に適しています。
一方で、同時に同じ箇所を変更することはできず、大人数でのリアルタイム編集には不向きです。
Fastモード(リアルタイム編集/高速更新)
複数ユーザが同時に同じPDFを編集可能で、編集内容もほぼリアルタイムで同期されます。同じページを複数の人で編集してもスムーズで、チームでの編集に適しています。議事録の作成、レビュー、注釈作業などに適しています。ただし、同じテキストブロックを同時に編集すると競合が発生し、誤まった反映をしてしまうリスクがあるため注意が必要です。
NextcloudとONLYOFFICEの連携構成
NextcloudでONLYOFFICEを使う場合、一般的には以下の構成です。

- Nextcloudはファイル管理を担当
- ONLYOFFICEはファイル編集を担当
Nextcloudのストレージに保存されたファイルを、ONLYOFFICEがリアルタイムで編集できる仕組みです。
連携のポイント
Nextcloudとの連携では、次のような構成がおすすめです。
- 処理能力の低下を防ぐため、ONLYOFFICE Document Serverは別サーバにする構成が推奨されます。
- 小規模構成なら同一サーバでも運用可能です。
- SSL証明書(HTTPS)が必須です。
- Nextcloud側に「ONLYOFFICEアプリ」をインストールするだけで連携可能となります。
Google/Microsoftとの比較
NextcloudとONLYOFFICEの組み合わせで、Google WorkspaceやMicrosoft 365と同等の機能を提供することができます。それぞれの特徴をまとめておきます。
| |
Google Workspace |
Microsoft 365 |
NextcloudE + ONLYOFFICE |
| 月額費用 |
高め |
高め |
低コスト |
| データ保存場所 |
クラウド |
クラウド |
オンプレ可能 |
| 共同編集 |
△(Excel弱い) |
本家 |
高い |
| カスタマイズ |
× |
△ |
◎ OSSの強み |
ONLYOFFICEのライセンス費用
ONLYOFFICEには、Community Editionがあり、開発者、小規模チーム、非商用利用向けにソースコードが公開された無料版があります。
無料版は、AGPL v3のライセンスで提供されています。基本的な文書・スプレッドシート・プレゼンテーション・PDFなどの編集・共同編集機能をデフォルトで搭載しています。ただし、無料版では、ドキュメントを同時に開いて編集できるセッション数に制限があり、一般的には20タブ/20接続程度が上限とされています。(構成やバージョンによって異なります。)商用用途や多数ユーザで利用する場合には、有償版を利用する必要があります。
有償版のONLYOFFICE Docs Enterpriseライセンスは、同時接続50ユーザの構成が可能であり、US $1,500〜(1年ライセンス)となっています。永久ライセンスや3年アップデートなどの購入も選択することが可能です。
次のページで、ライセンス金額の見積もりを行うことができます。
ONLYOFFICE Docs Enterpriseのプランと価格
デージーネットは、日本のONLYOFFICEの代理店(公式パートナー)となっています。日本円での取引も行っています。もし日本円での価格について知りたいという場合は、お気軽に下記リンクよりお問い合わせください。
お問い合わせはこちら
デージーネットでは
デージーネットでは、次のようなサービスを提供しています。
- ONLYOFFICEを利用したファイル共有環境の構築
- ONLYOFFICEの販売
- 運用サポート
また、弊社で構築をしたお客様は、保守サービスのOpen Smart Assistanceを利用していただけます。このメニューではソフトウェア単体のサポートだけでなく、障害時の対応、脆弱性情報の提供、Q&Aへの対応などを含む、システム全体のサポートを受けることができます。さらに弊社では、ONLYOFFICEを利用されていたお客様向けに不具合調査を行った実績もあります。
NextcloudとONLYOFFICEの不具合調査事例はこちら
情報の一覧
本書では、基本機能の詳細やグループウェアとしても使えるアプリ機能、インストールの手順やインストール後の使い方、ownCloudとの比較などを解説しています。無料でダウンロードすることが可能です。
本書は、プラグインアプリに関する調査報告書です。カレンダーやタスク管理等の様々な機能を追加することができる、プラグインアプリの使用方法について説明しています。無料でダウンロードできます。
HW保守の契約が5年満了となるため更新を予定しており、現状はFTPを利用してやり取りを行っていました。はじめは、ownCloudを構築する提案をしていましたが、モバイルアプリが有料ということでNextcloudをご提案しました。
外部のお客様とのファイルのやり取りのため、新規でオンラインストレージの導入を検討されていました。クラウドサービスのファイルサーバは安全面に心配があることや価格も高いため、オンプレミスで利用できるシステムを選定し、二要素認証も導入しました。
お客様は、以前からデータの保存やファイル共有にNextcloudを利用しており、更改時期に伴いリプレースを検討していました。また、ソフトウェアの脆弱性の情報提供や、質問の対応、バージョンアップの対応をしてもらえるような保守ベンダーを探していました。
今回は、製造業者様にてPPAP対策を含んだWebメールシステムを構築した事例です。お客様はレンタルのサーバーを利用しており、共有IPアドレスを使用する他社の影響を受けていたため、その改善をご要望でした。
お客様は、自社の複数のシステムでそれぞれアカウントを管理していたため、管理者だけでなくユーザーにも管理の手間がかかる状況でした。さらに今回は、複数のサービスへ一度にログインできる仕組みを検討していました。
研究機関のお客様向けに、ファイル共有システムを導入した事例を紹介します。デージーネットからはオンプレミス環境で運用可能なNextcloudを中心に、fail2banおよび389 Directory Serverと組み合わせたセキュアなファイル共有システムの構築をご提案しました。
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