2.1. 管理者インタフェースについて
Rocket.Chatは、インストール時に管理者ユーザを設定します。ここでは管理者ユーザを便宜的にadminユーザとします。
adminユーザでログインすると、管理者専用の設定インタフェースから、Rocket.Chatの設定を行うことができます。
設定インタフェースは、管理者ユーザでRocket.Chatにログインし、画面左上のメニューから開くことができます。
2.2. ユーザとロールについて
Rocket.Chatでは、チャットを利用するユーザを自由に追加することができます。
ユーザ数の制限はありません。
またユーザに対して、ロールと呼ばれる役割を与えることができます。
役割に応じて、そのユーザが可能な操作を制限することができます。
ロールは、プリセットで用意されているものをそのまま利用することもできます。一方で新たなロールを作成して、ユーザに設定することも可能です。
2.3. ユーザの管理方法
本章では、Rocket.Chatのユーザの管理方法について解説します。
ユーザの管理は、管理画面の ユーザ
メニューからユーザ管理画面を開いて行います。
Note
本解説は、Rocket.Chatの内部DBでユーザを管理している場合の設定方法です。LDAP等の外部認証DBを利用している場合は、認証DB側でユーザの管理を行ってください。
2.3.1. ユーザの追加
ユーザの追加を行うには、ユーザ管理画面の右端の +
ボタンをクリックします。
表示された入力フォームに、追加するユーザの情報を登録します。
入力する項目は次の通りです。
- プロフィール画像
- 名前
- ユーザ名
- ユーザのIDを指定します
- 一意なIDである必要があります
- メール
- メールアドレスを指定します
- 一意なメールアドレスである必要があります
- 検証を有効にすると、メールを送信して本人確認を行います
- ステータスメッセージ
- バイオ
- ニックネーム
- パスワード
- パスワードを入力します
- ランダムボタンをクリックすると、ランダムパスワードを生成します
- パスワードの変更を要求を有効にすると、初回ログイン時にユーザにパスワード変更を強制します
- Roles
- ユーザのロールを設定します。少なくとも1つのロールを設定する必要があります
- デフォルトのチャンネルに参加
- 有効にするとデフォルトのチャンネル(Generalチャンネル等)に、自動的にユーザを参加させます
- ようこそメールを送信
- ユーザ追加後、ユーザにグリーティングメールを送信します。
ユーザ情報を入力して、 保存
ボタンをクリックすると、ユーザを追加することができます。
2.3.2. ユーザの編集と削除
ユーザの編集や削除は、ユーザ管理画面からユーザを選択して行います。
ユーザの編集は、ユーザの追加と同等の内容を変更することができます。
ユーザの削除は、詳細設定から 削除
をクリックすることで行なえます。
Note
チャンネルの最後のオーナーになっているユーザは、削除することができません。チャンネルを削除するか、別のオーナーを用意してから削除してください。
2.4. ロールの管理
本章では、Rocket.Chatのロールの管理方法について解説します。
ロールの管理は、管理画面の 権限
メニューからロール管理画面を開いて行います。
ロール管理画面は、横軸がロール・縦軸が権限のマトリックスになっています。
各ロールに必要な権限のチェックをすることで、ロールに権限を追加することができます。
2.4.2. プリセットのロールについて
Rocket.Chatには、デフォルトでいくつかのロールが用意されています。
ロールは、有効な範囲が決まっており、自動的にユーザに割り当てられるものもあります。
主なロールは次の通りです。
システム全体に適用されるロール
- admin
- 管理者用のロールです
- ほぼ全ての権限を有しています
- user
- 一般ユーザとしての権限です
- 基本的なメッセージの送信やチャンネルの作成等の権限を有しています。
- guest
- ゲストユーザとしての権限です
- 招待されたチャンネルを参照することができます
チャンネル内だけに適用されるロール
- moderator
- モデレータと呼びます
- チャンネル内の管理者としてのロールです
- チャンネルの設定や、チャンネル内のメンバー追加・削除などの権限があります
- leader
- owner
- チャンネルの所有者としての権限です
- チャンネルのモデレータやオーナーの任命権限を持っています
2.4.3. ロールの追加
ロールを新たに追加するには、ロール管理画面右上の 新しいロール
ボタンをクリックします。
クリックすると次の画面が表れます。
入力項目は次の通りです。
- ロール
- 概要
- 範囲
- 範囲を
全体
または ルーム
のどちらかを選択します
- 2ファクタ認証を必須にする
- 有効にすると、そのロールを割り当てられたユーザは2ファクタ認証が必須になります
入力後、 保存
ボタンをクリックするとロールが追加されます。
ロール追加後、ロール管理画面で、必要な権限を有効にしてください。
2.4.4. ロールの編集・削除
ロールの編集や削除を行うためには、ロール管理画面でロールを選択し編集画面に移動します。
ロールの編集画面では、追加画面と同様にロールの内容を編集することができます。
またロールの削除やロールに所属するユーザの一覧を参照することもできます。