システム構築

構築事例:Canvas LMSを利用した学習管理システム(学校向け)導入

Open Smart Design

今回は、学校向けに学習管理システムのCanvas LMSを導入した事例です。お客様は、学校で行う授業の受講やテストの実施、受講者の学習状況の把握を効率的にできていないという課題をお持ちでした。また、別で既存のシステムのユーザ情報を管理していたため、学習管理システム専用のユーザ管理やログインを行う手間は避けたいというご要望がありました。そこでデージーネットでは、Canvas LMSの導入をご提案しました。

お客様が悩まれていた課題
システムで講義の受講やテストの実施、学習状況の把握ができない
新たにユーザ情報を登録したり、ユーザ認証の回数を増やすのは手間がかかる
新しいシステムを導入しても、運用支援やサポートがないのは不安
+導入企業プロフィール
導入企業業種

学校・教育

ユーザー規模

約1,500人

利用OS

Red Hat Enterprise Linux release 9

導入月

2024年10月

デージーネットが提案した「Canvas LMSを利用した学習管理システム(学校向け)導入」

アイコン男性

解決ポイント

学習管理システムCanvas LMSの導入を提案

お客様は、もともと一部の教員の中でCanvas LMSを利用していたものの、各自でグループや学習コンテンツを登録したり、成績はExcelで管理したりなど、校内で使うシステムとしてはうまく活用できていませんでした。そこで今回は、Canvas LMSの導入をご提案しました。

Canvas LMSは、教材配信や成績の管理ができる、OSSの学習管理システム(LMS)です。LMSとしては比較的後発ではあるものの、近年世界中でシェアを伸ばしているソフトウェアです。Canvas LMSは、Web上で学習コースの内容やスケジュール、教材の確認、進捗状況の把握や成績の確認などができます。また、Canvas LMS上でテストの作成や採点も可能です。穴埋めや選択形式のテストでは自動採点機能が利用でき、講師の確認が必要な論述形式などのテストは手作業で採点することができます。

既存のActive Directoryと連携するスクリプトを設計・開発

Canvas LMSは、SAMLなど外部のIDプロバイダと連携してユーザ認証を行うことも可能です。お客様がもともと利用していた既存のActive Directoryのユーザ情報を使ってシステムを利用することもできるため、今回はCanvas LMSの導入をおすすめしました。

ただしCanvas LMS側にもユーザ登録をする必要があったため、Active DirectoryとCanvas LMSでユーザ情報の突合せを行い、追加・削除を行うためのユーザ連携スクリプトの設計・開発をご提案しました。この連携スクリプトを定時実行させることで、Active Directoryに新規追加したユーザも順次、Canvas LMS側に追加されます。

導入にあたっての工夫

導入にあたっては、以下を工夫しました。

グループや用途によってサーバを分類

ユーザが所属するグループや用途によって授業(コース)が異なるため、それぞれサーバを分けて構築しました。各サーバでユーザ連携の設定を分けることで、そのコースを受講するユーザが対象のCanvas LMSへログインできる形としました。例えば、①のActive DirectoryユーザはAのCanvas LMSへ、②のActive DirectoryユーザはBのCanvas LMSへ、用途が絞られたCのCanvas LMSについては①と②両方のActive Directoryユーザがログインできるようにしました。

構成イメージ

まずはデージーネット社内で構築手順を検証

今回、お客様の仮想基盤上に用意いただいたサーバに、弊社からリモート接続して構築を行う必要があったため、デージーネット側でスナップショットを取って安易に切り戻しができない状況でした。そこで、手戻りが発生した際にお客様の手を煩わせてしまう可能性がないように、確実な構築手順を確立してから構築作業を実施しました。

動作環境や連携するシステムの洗い出し

本番ではお客様の仮想基盤上で構築を行ったため、構築段階から随時接続状態の確認を行ったり、ユーザ連携の設定をお客様にご協力いただいたりするなど、細かく調整を行いながら作業を実施しました。

導入後の結果

アイコン女性

導入の結果、Canvas LMS上で講義の受講やテストが実施できるようになりました。コースごとにCanvas LMSサーバを分けて構築したことで、各ユーザが必要なコースへ受講できるようになり、学習状況も管理できるようになりました。さらに、構築後は弊社が提供するサポートサービスにご加入いただき、システムに関するQ&Aなどがあった場合

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